タイの未登録プリペイドSIMカードは9月末に抹消決定、爆発事件を受けて完全に利用不可に
- 2015年08月21日
- 海外携帯電話
タイの政府機関で電気通信事業を管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission(NBTC)は未登録のプリペイドSIMカードを2015年9月末に番号を抹消することで決定した。
2015年2月1日よりプリペイドSIMカードの登録を義務化し、登録期限を2015年7月31日までに設定してプリペイドSIMカードの登録を受け付けていた。
未登録のプリペイドSIMカードは大半が休眠状態としており、未登録のうち約480万回線がアクティブに利用されていた模様であるが、特別に登録を再開するなどの救済措置は実施せず2015年9月末に番号を抹消する。
なお、未登録のプリペイドSIMカードは緊急通話と電話の着信のみ可能で、電話の発信やデータ通信が利用不可となっているが、番号が抹消されればすべての機能が使えなくなり、完全に利用不可となる。
手続き上は番号の抹消は移動体通信事業者都合による強制解約となっている。
National Broadcasting Telecommunications Commissionの規則において、移動体通信事業者都合で強制解約する場合は契約終了の30日前までに利用者に対して通知しなければならないと定められている。
そのため、National Broadcasting Telecommunications Commissionは移動体通信事業者に対して205年8月中にSMSなどで強制解約を通知するよう要請しており、2015年9月末には番号の抹消を完了できるよう進める。。
救済措置を実施について議論はされていたものの、タイの首都・バンコクで発生した爆発事件では容疑者の連絡手段に携帯電話が用いられたことが指摘されており、それが影響して規則に違反せず最短期間で番号を抹消することに決めた模様である。
プリペイドSIMカードの登録はプリペイドSIMカードの番号と個人情報を紐づける手続きで、プリペイドSIMカードを利用したテロや詐欺などの犯罪行為を防ぐ目的で義務化した。
しかし、皮肉にも登録期間が終了して抹消時期を議論する最中に大きな被害が発生する爆発事件が発生してしまった。
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