オランダにおけるHTC One M9+の販売停止はLTE B20非対応などが原因
- 2015年08月25日
- Android関連
台湾のHTC(宏達国際電子)はスマートフォン「HTC One M9+」をオランダで販売を停止した件について、公式声明を発表していたことが分かった。
公式声明ではオランダにおいてHTC One M9+の販売を停止したことを認めるとともに、原因および影響を発表している。
これまでよりLTEネットワークに関する問題で販売を停止したと言われてきたが、噂通りにLTEネットワークに関する問題が原因であることを公式に認めている。
ソフトウェアとハードウェアの両方に問題が確認されており、ソフトウェア面の問題については具体的に明かされていないものの、オランダの移動体通信事業者のLTEネットワークへの最適化が不十分であったと思われる。
また、ハードウェアについてはFDD-LTE 800(B20) MHzに非対応であることを理由としており、FDD-LTE 800(B20) MHzを採用する一部の移動体通信事業者では満足に利用できず苦情が出た可能性が高い。
オランダではKPN、Vodafone Netherlands、T-Mobile Netherlands、Tele2 Netherlands、ZiggoがLTEサービスを提供しているが、そのうちオランダでLTE利用者数が最も多いKPNと2番目に多いVodafone NetherlandsがFDD-LTE 800(B20) MHzを採用している。
KPNやVodafone NetherlandsはFDD-LTE 2600(B7)/1800(B3) MHzも使用しているが、高トラヒックエリア以外はFDD-LTE 800(B20) MHzを中心に展開しており、HTC One M9+では満足にLTEサービスを使えなかった可能性が考えられる。
オランダではこのような結果になってしまったものの、HTC One M9+はグローバルで販売されており、中国やインドなどのアジアおよび欧州といった多くの地域では問題なく動作するように設計されているという。
HTCは本件に関する影響について、オランダにおけるHTC One M9+の販売台数は少なくグローバルにおけるその割合は小さなものであり、会社の財務面に悪い影響を及ぼすことはないとしている。
また、対策をしないことも表明している。
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