韓国政府が4月末に周波数オークションを実施、APT700など合計140MHz幅をモバイル用に
- 2016年03月19日
- 海外携帯電話
韓国の政府機関で電気通信事業などを管轄するMinistry of Science, ICT and Future Planning (未来創造科学部)は移動体通信周波数割当計画「K-ICT Grand Spectrum Auction 2016」を2016年3月18日に発表した。
K-ICT Grand Spectrum Auction 2016では周波数オークションの概要など詳細を明らかにしている。
2016年4月末に周波数オークションを実施する計画で、2016年4月18日の18時(韓国標準時)まで周波数割当申請を受け付ける。
韓国の既存の移動体通信事業者であるSK Telecom、KT、LG Uplus (LG U+)が参加する見通し。
開放する周波数はAブロックが700MHz帯の20MHz幅*2で合計40MHz幅、Bブロックが1.8GHz帯の10MHz幅*2で合計20MHz幅、Cブロックが2.1GHz帯の10MHz幅*2で合計20MHz幅、Dブロックが2.6GHz帯の20MHz幅*2で合計40MHz幅、Eブロックが2.6GHz帯の10MHz幅*2で合計20MHz幅、すべてのブロックの合計は140MHz幅となる。
各移動体通信事業者は140MHz幅のうち最大で60MHz幅まで取得可能であるが、Aブロック、Bブロック、Cブロックのうち取得できるブロック数は1社あたり1ブロックまでと制限している。
周波数のライセンス期間はAブロック、Bブロック、Dブロック、Eブロックが割当日から2026年12月31日までの約10年間、Cブロックが割当日から2021年12月5日までの約5年間である
最低入札額はAブロックが7,620億韓国ウォン(約730億円)、Bブロックが4,513億韓国ウォン(約432億円)、Cブロックが3,816億韓国ウォン(約366億円)、Dブロックが6,553億韓国ウォン(約628億円)、Eブロックが3,277億韓国ウォン(約314億円)となり、最終的な落札額はオークションを通じて決定する。
具体的な周波数範囲は下記の通りとなる。
Aブロック:728~748 MHzおよび783~803 MHzのすべて
Bブロック:1755~1765 MHzおよび1850~1860 MHzのすべて
Cブロック:1930~1960 MHzおよび2120~2150 MHzのうち10MHz幅*2
Dブロック:2500~2520 MHzおよび2620~2640 MHzのすべて
Eブロック:2540~2550 MHzおよび2660~2670 MHzのすべて
なお、2.1GHz帯はSK Telecomが保有する30MHz幅*2の合計60MHz幅のうち10MHz幅*2の合計20MHz幅を回収および再割当することになり、落札者がSK Telecom以外であれば落札者が保有する周波数の隣接帯域を再割当とする。
2.1GHz帯はLG Uplusが1920~1930 MHzおよび2110~2120 MHzを、SK Telecomが1930~1960 MHzおよび2120~2150 MHzを、KTが1960~1980 MHzおよび2150~2170 MHzを保有している。
そのため、落札者がSK Telecomであれば現状維持、落札者がLG Uplusであれば1930~1940 MHzおよび2120~2130 MHzをLG Uplusに割り当て、落札者がKTであれば1950~1960 MHzおよび2140~2150 MHzをKTに割り当てとなる。
AブロックはAPT700 FDDとも呼ばれるBand 28 (Upper Duplexer)、BブロックはBand 3、CブロックはBand 1、DブロックおよびEブロックはBand 7に該当する。
なお、韓国では2015年から2016年にかけて新規参入の選考が実施されたが、新規参入用には2500~2520 MHzおよび2620~2640 MHzの20MHz幅*2で合計40MHz幅、2575~2616 MHzの40MHz幅から選択可能としており、このうち前者をDブロックとして既存の移動体通信事業者に割り当て、後者は周波数オークションの対象から外している。
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