韓国のLG U+が世界初の256QAMを商用化、LTEサービスは下り最大400Mbpsに
- 2016年03月27日
- 海外携帯電話
韓国のLG Uplus (LG U+)はLTEサービスにおいて下りの多値変調方式で256QAMを商用化した。
ソウル首都圏において2016年3月27日より256QAMを商用化しており、対応端末はLG G5 (LG-F700L)、Samsung Galaxy S7 (SM-G930L)、Samsung Galaxy S7 edge (SM-G935L)である。
なお、LG G5は2016年3月31日販売を開始する予定で、Samsung Galaxy S7およびSamsung Galaxy S7 edgeはソフトウェアのアップデートで対応となる。
2016年第3四半期までに韓国全土で256QAMを導入する方針を示している。
これまで下りの多値変調方式は64QAMを導入済みであるが、256QAMの導入により帯域幅が同一であれば64QAM比で約33%の高速化を実現する。
例えば帯域幅が20MHz幅の搬送波であれば64QAMでは下り最大150Mbpsとなるが、256QAMでは下り最大200Mbpsとなる。
LG UplusのLTEサービスはFDD-LTE方式の2.6GHz帯(Band 7)が20MHz幅、FDD-LTE方式の2.1GHz帯(Band 1)が10MHz幅、FDD-LTE方式の850MHz帯(Band 5)が10MHz幅であるため、256QAMを適用することで2.6GHz帯では150Mbpsから200Mbpsに、2.1GHz帯では75Mbpsから100Mbpsに、850MHz帯では75Mbpsから100Mbpsに高速化する。
すでにCA_1A-5A-7Aの組み合わせでLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した3コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(3CC CA)を導入しており、256QAMと3CC CAを同時に適用することで通信速度は下り最大400Mbpsに達する。
256QAMの商用化はLG Uplusが世界初で、第5世代移動通信システム(5G)への第一歩を踏み出したとアピールしている。
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