タイ警察に800MHz帯を割り当てへ、公共安全用に4G LTEネットワークを構築へ

タイの政府機関で電気通信事業などを管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission (以下、NBTC)は800MHz帯の周波数をタイ王国国家警察庁に割り当てる見通しであることがタイメディアの報道で分かった。

NBTCは800MHz帯を公共安全用のネットワークに使うため周波数を確保しており、タイ王国国家警察庁は公共安全用のネットワークを構築するために800MHz帯の割り当てを要求したという。

なお、NBTCが公共安全用のネットワークに使う目的で確保済みの周波数範囲は下記の通りで、FDD-LTE方式のBand 26に該当する。

814.0～824.0 MHzおよび859.0～869.0 MHz

公共安全用のネットワークにLTE方式の通信を活用するための研究開発は世界各国で進められており、Public Safety LTE (PS-LTE)と呼ばれている。

タイでも公共安全用のネットワークにLTE方式の通信を活用する見通しで、タイ王国国家警察庁は公共安全用のネットワークを構築するために2016年の予算を割り当てたとのことである。

すでにNBTCとタイ王国国家警察庁は会談を実施しており、NBTCはタイ王国国家警察庁が主導する国家安全保障への取り組みを支援する方針を表明している。

公共安全用に構築するLTE方式のネットワークはまずは首都のバンコクで展開し、その後に地方にも拡大する計画という。

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