MTSがウズベキスタンの携帯電話事業者UMSを売却、4年ぶり2度目のウズベク撤退

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ロシアの移動体通信事業者であるMobile TeleSystems (MTS)はウズベキスタンの移動体通信事業者であるUniversal Mobile Systems (UMS)の株式を売却したことを発表した。

Universal Mobile SystemsはMobile TeleSystemsとウズベキスタン政府機関であるウズベキスタン共和国情報技術・通信開発省傘下の無線通信・放送およびテレビジョンセンターの合弁企業であり、設立時の株式保有比率はMobile TeleSystemsが50.01%、無線通信・放送およびテレビジョンセンターが残りの49.99%であった。

Mobile TeleSystemsは同社が保有するUniversal Mobile Systemsの全株式を無線通信・放送およびテレビジョンセンターに売却し、ウズベキスタンから撤退した。

Universal Mobile Systemsは2014年に設立されており、2014年9月23日にUniversal Mobile Systemsの株式50.01%をMobile TeleSystemsが無償で取得し、2014年12月1日より携帯電話サービスを開始している。

これまでにMobile TeleSystemsとウズベキスタン政府には複雑な経緯があり、Mobile TeleSystemsは2004年8月にウズベキスタンの移動体通信事業者であるUzdunrobita FEの株式74%を取得して子会社化し、ウズベキスタンに参入した。

2007年6月には残りの株式26%を取得してUzdunrobita FEはMobile Telesystemsの完全子会社となった。

しかし、ウズベキスタン政府は2012年8月に規則違反を理由としてUzdunrobita FEが保有する携帯電話サービスの免許を剥奪、一部の経営陣を逮捕、資産を押収し、Mobile TeleSystemsはウズベキスタンから撤退を余儀なくされた。

Mobile TeleSystemsとウズベキスタン政府の争いは国際仲裁まで発展したものの和解に至り、このような経緯でMobile TeleSystemsはUniversal Mobile Systemsの株式50.01%を無償で取得することになった。

Universal Mobile Systemsの株式を売却する理由はビジネス上の理由とその他の様々な状況を考慮した結果としており、Mobile TeleSystemsは4年ぶり2度目のウズベキスタン撤退となる。

MTS