ファーウェイ幹部がP10問題の初期対応を自己批判、改善策も発表
- 2017年04月30日
- Android関連
中国のHuawei Technologies (華為技術)はスマートフォン「HUAWEI P10」および「HUAWEI P10 Plus」のストレージに関して炎上気味であるが、Huawei Technologiesの消費者向け事業を担うConsumer Business Group (消費者業務:CBG)で最高経営責任者を務める余承東氏は従業員宛てのメッセージを同氏のWeiboを通じて公開した。
HUAWEI P10とHUAWEI P10 Plusではストレージに異なる規格、具体的には性能が大きく異なるeMMC 5.1、UFS 2.0、UFS 2.1の混在が判明し、深圳市消費者委員会に多数の苦情が寄せられるなど中国を中心に騒動となっている。
余承東氏はこの騒動に関して先に声明を発表していたが、自身の行動を批判的に評価する必要があり、初期の対応は不適切な対応と認めた。
この騒動を大きな教訓とし、自身と社員の行動をはるかに高い水準に保ち、消費者の感情により配慮するよう努力するとのことである。
また、初期の対応は挑戦的で傲慢な態度であり、謙虚な姿勢で取り組む必要があると従業員に呼びかけた。
異なる意見を注意深く受け止め、誠実に答え、改善に向けた迅速な行動が必要であり、これらの実現に向けて特別なCustomer Listening Taskforceを設立したという。
余承東氏は小売店の視察などを通じて消費者との接点を向上させることも表明し、行動を通じて世界中の消費者から信頼を取り戻すべきと従業員に呼びかけている。
なお、初期の対応について説明しておくと、余承東氏はWeiboにおける2017年4月20日の投稿で、HUAWEI P10シリーズではストレージに複数の規格が存在することを認め、深刻な供給不足が背景にあると説明した。
それでもハードウェアとソフトウェアの設計を最適化して優れたパフォーマンスを実現し、写真業界の賞も受賞するなど世界の消費者が大絶賛していると書き綴った。
さらに、HUAWEI P10シリーズに嫉妬した者が騒ぎ立て、気まぐれに自社を傷つけ、消費者を誤解させたと受け取れるような発言をしており、さらなる批判を招いていた。
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