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コソボの携帯電話事業者にコソボのMCCを含むPLMN番号を付与



コソボの政府機関で電気通信分野などを管轄するAutoriteti Rregullativ i Komunikimeve Elektronike dhe Postare (以下、ARKEP)は同国の携帯電話事業者に対して公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN番号)を割り当てたことが分かった。

国際電気通信連合(International Telecommunication Union:以下、ITU)の公式ウェブサイトを通じて開示されている。

これまでコソボの携帯電話事業者が使用しているPLMN番号はTelecom of Kosovoが212-01、IPKO Telecommunicationsが293-41である。

PLMN番号は国番号と呼ばれる3桁のMobile Country Code (以下、MCC)と、ネットワーク番号と呼ばれる2桁または3桁のMobile Network Code (MNC)で構成されており、コソボのMCCは221となる。

しかし、Telecom of Kosovoの212はモナコ、IPKO Telecommunicationsの293はスロベニアのMCCであり、コソボのMCCを使用していない。

この背景にはコソボの歴史が影響しており、国連管理下のコソボでモナコのMonaco TelecomとスロベニアのTelekom Slovenijeが携帯電話事業の免許を獲得したが、当時はセルビアからの独立宣言前で独自のMCCも割り当てられておらず、免許を取得した企業の本国のMCCを使用するという異例の措置が取られた。

その後、コソボは独立宣言を行い、日本を含めた多くの国がコソボを国家承認し、ITUはコソボに独自の国際電話番号とMCCを与えており、2017年2月には独自の国際電話番号の運用を開始した。

独自のMCCが割り当てられたことに伴い、ARKEPはコソボのMCCを含むPLMN番号を割り当てることになった。

ARKEPよりPLMN番号の割り当てを受けた企業は3社で、Telecom of Kosovoが221-01、IPKO Telecommunicationsが221-02、Dardafon.Netが221-06を取得している。

詳細な時期は不明であるが、各社はコソボのMCCを含むPLMN番号の運用を順次開始すると思われる。

なお、Telecom of Kosovoはブランド名をVala、IPKO Telecommunicationsはブランド名をIPKOとして展開する移動体通信事業者(MNO)で、Dardafon.Netはブランド名をZ Mobileとして展開する仮想移動体通信事業者(MVNO)である。

ARKEPは2016年12月にmtsに対して携帯電話事業の免許を交付しており、mtsに対してもPLMN番号が付与される見通し。

ITU

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