ソマリアの新たな電気通信法でソマリランドと対立
- 2017年08月23日
- 海外携帯電話
ソマリアの議会で新たな電気通信法が可決されたが、ソマリアの新たな電気通信法を巡ってソマリア政府とソマリランド政府が対立していることが分かった。
可決したソマリアの新たな電気通信法にはソマリランドの実効支配地域を含めた国際的に認識されるソマリア全土でソマリア政府が電気通信分野を統制する内容が盛り込まれており、ソマリランド政府はソマリア政府がソマリランドの電気通信分野を支配する狙いがあると主張し、ソマリアの新たな電気通信法に反発している。
また、ソマリランド政府はソマリア政府に対して内政干渉はやめるよう警告したという。
この背景にはソマリランドとソマリアの関係が影響している。
ソマリアはソマリア、ソマリランド、プントランドに分断されており、ソマリランドとプントランドはソマリアから事実上の独立状態にある。
国際的にソマリランドとプントランドは国家承認されておらず、ソマリアの一部として認識されている。
プントランドはソマリアとの統一に前向きであるが、一方でソマリランドはソマリアからの完全な独立を主張するほか、プントランドとは領土問題を抱えており、ソマリアやプントランドと対立している。
このような状況で、ソマリランドの実効支配地域も含めた国際的に認識されるソマリア全土で権限を有すると定めたソマリアの新たな電気通信法はソマリランド政府の立場と相容れず、ソマリランド政府の立場としては内政干渉にあたる。
ソマリアのみで事業を手掛ける電気通信事業者、ソマリアとソマリランドで事業を手掛ける電気通信事業者、ソマリランドのみで事業を手掛ける電気通信事業者が存在するが、ソマリランドを事業範囲とする電気通信事業者はソマリアの新たな電気通信法を無視するかどうかの判断は示していないという。
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