トルクメニスタン、MTS-TMの業務停止後にTMCELLの品質悪化が報告される
- 2017年10月28日
- 海外携帯電話
トルクメニスタンでは2017年9月29日にロシアのMobile TeleSystems (以下、MTS)の子会社でトルクメニスタンの携帯電話事業者であるEconomy Society MTS-Turkmenistan (以下、MTS-TM)が業務を停止したが、MTS-TMの業務停止後にTMCELLブランドを展開するAltyn Asyrの通信品質が悪化していることが分かった。
Altyn Asyrはトルクメニスタン政府が所有するTurkmentelekomの子会社で、MTS-TMの業務停止に伴いトルクメニスタンで唯一の全国的な携帯電話事業者となった。
MTS-TMの業務停止を受けてMTS-TMの加入者が一気にAltyn Asyrへ移行しているが、Altyn Asyrのネットワークは加入者の急増に伴う負荷の増大に耐えられず、Altyn Asyrの通信品質が悪化しているという。
Altyn Asyrの加入者からはデータ通信が正常に利用できないとの報告が伝えられている。
なお、携帯電話サービスの加入件数は2017年6月時点でAltyn Asyrが約570万件、MTS-TMが約170万件である。
MTS-TMは予告なしに業務を停止して混乱を与えたが、MTSおよびMTS-TMはMTS-TMの業務継続を望んでいた。
しかし、トルクメニスタン政府およびTurkmentelekomの意向でMTS-TMの業務を強制的に停止したことが分かっている。
MTSはトルクメニスタン事業の収益や資産を失い、MTS-TMで働く従業員は路頭に迷い、MTS-TMの加入者は通信手段を失い、Altyn Asyrの加入者は正常な通信を失い、広範囲にMTS-TMの業務停止の影響が出ている。
得したのは唯一の競合他社を消すことに成功したAltyn Asyr、それの所有者のトルクメニスタン政府くらいだろう。
酷い話である。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。