台湾の中華電信、航空機ローミング向け航空398プランを開始
- 2017年12月26日
- 海外携帯電話
台湾最大の移動体通信事業者であるChunghwa Telecom (中華電信)は航空機ローミング向けのプランとして航空398の提供を開始した。
航空398は期間限定のプランとなり、Chunghwa Telecomのポストペイド契約の加入者に対して2017年12月20日から2018年6月30日まで提供する。
指定の航空会社および機材において、24時間あたり398台湾ドル(約1,500円)でデータ通信を利用できる。
対象の移動体通信事業者は英国のAeroMobile Communicationsの子会社でノルウェーのAeroMobileとなる。
なお、AeroMobile CommunicationsはPanasonic Corporationの米国法人であるPanasonic Corporation of North Americaの子会社で航空関連事業を手掛けるPanasonic Avionics Corporationの子会社である。
通信方式はW-CDMA方式またはGSM方式で、航空会社や機材によってGSM方式のみとなる場合がある。
対象の航空会社と機材は台湾のエバー航空がボーイング777、シンガポールのシンガポール航空がエアバス350とボーイング777、香港特別行政区のキャセイパシフィック航空がエアバス350、トルコのターキッシュ エアラインズがエアバス330とボーイング777、英国のヴァージン・アトランティック航空がエアバス330とボーイング747、フランスのエールフランスがボーイング777、スイスのスイス インターナショナル エアラインズがエアバス330とボーイング747、セルビアのエア・セルビアがエアバス319、エアバス320、エアバス330、アイルランドのエアリンガスがエアバス330、イタリアのアリタリア-イタリア航空がエアバス330、エアバス340、エアバス350、ボーイング777、セーシェルのセーシェル航空がエアバス330、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空がボーイング777、UAEのエティハド航空がエアバス320、エアバス330、エアバス340、エアバス380、ボーイング777、ボーイング787、ドイツのルフトハンザドイツ航空がエアバス330、エアバス340、エアバス350、ボーイング747、ドイツのユーロウイングスがエアバス330、クウェートのクウェート航空がボーイング777、マレーシアのマリンド・エアがボーイング747、オランダのKLMオランダ航空がボーイング777、スウェーデンのスカンジナビア航空がエアバス330、エアバス340、ボーイング737、カタールのカタール航空がエアバス330とボーイング747である。
対象の航空会社と機材でも路線によって航空機ローミングを提供しない場合があるため注意しておきたい。
また、地上駐機時、離着陸時、衛星通信を通じた航空機内におけるインターネットサービスを禁止する国や地域の上空飛行時、北極などAeroMobileで利用する衛星通信がカバーしていない領域の飛行時は国際ローミングを提供しない。
音声通話は発信が1分あたり70台湾ドル(約270円)、着信が1分あたり150台湾ドル(約570円)となる。
Chunghwa Telecomはドイツのエア・ベルリンも対象の航空会社として案内しているが、エア・ベルリンは経営破綻に伴って2017年10月に事業を終了した。
なお、航空機ローミングで初めてW-CDMA方式を導入した航空会社がエア・ベルリンであった。
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