米Apple、中国でiCloudの運用を中国国有企業に移管

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米国のAppleは中国(本土)におけるiCloudの運用を中国のGuizhou-Cloud Big Data Industry Development (雲上貴州大数据産業発展：以下、GCBD)に移管すると発表した。

中国では2018年2月28日よりiCloudの運用をGCBDに移管する。

AppleはiCloudの運用でGCBDと提携することで、中国におけるiCloudの速度や信頼性を向上する素地が固まり、中国の法規制に準拠できると説明している。

中国では2017年6月1日に網絡安全法を施行しており、網絡安全法では中国国内で収集した情報は中国国内で保管するよう規定した。

網絡安全法の施行と関連して、2017年7月にはAppleとGCBDがクラウドサービス事業における提携で合意しており、AppleはiCloudの運用をGCBDに移管することで中国の法規制を遵守する。

2018年2月28日以降、原則として中国でiCloudにアップロードされたデータはGCBDが貴州省の貴安新区(Guian New Area)で保有するデータセンターに保管されることになる。

GCBDは貴安新区の電子信息産業園で2014年11月に設立されており、貴州省経済和信息化委員会(中共貴州省委国防工業委員会)が全額出資する国有独資の有限責任公司、すなわち中国政府が完全所有する国有企業に分類される。

なお、貴安新区は国家水準の経済区として開設された地区で、中国政府の政策に基づいてビッグデータ産業で急速な発展を遂げた。

中国の電気通信事業者であるChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団：CMCG)、China United Network Communications (中国聯合網絡通信：以下、China Unicom)、China Telecom (中国電信)が貴安新区にデータセンターを開設したほか、中国のHuawei Technologies (華為技術)、台湾のFoxconn Technology Group (鴻海科技集団)、米国のQualcommも貴安新区で投資活動を繰り広げている。

Apple (中国)