サムスン電子、ナイジェリアではスマホ工場を開設しない方針
- 2018年02月07日
- 海外携帯電話
韓国(南朝鮮)のSamsung Electronics (サムスン電子)はナイジェリアでスマートフォン工場を開設しない方針を示したことが外国メディアの報道で分かった。
ナイジェリアのスマートフォン市場ではメーカーおよびブランド別の出荷台数でSamsung Electronicsの占有率は高いことで知られており、これまでよりSamsung Electronicsがナイジェリアにスマートフォン工場を開設することが期待されていた。
しかし、Samsung Electronicsはナイジェリアでスマートフォン工場を開設しない方針を明確化し、その背景として複数の理由を挙げている。
Samsung Electronicsは費用対効果が高いプロジェクトに大規模な投資を行う必要があると前置きし、ナイジェリアで大規模な投資を実施しても投資収益率が低い見込みであることを示唆した。
ナイジェリアではSamsung Electronicsの占有率が高いとはいえ、Samsung Electronicsとしてはまだ十分でない認識と説明しており、Samsung Electronicsの占有率は主要なアフリカ大陸の国では南アフリカの方が高い状況にあるという。
また、スマートフォンの製造に必要な約400の部品のうち、ナイジェリアではそれらがまったく供給されておらず、部品はすべて輸入に頼る必要があるため、製造に係る費用が膨らむ可能性が高い。
さらに、詐欺大国で知られるナイジェリアらしく偽物のスマートフォンが大量に流通しており、偽物の流通がスマートフォンの正規販売に影響を与える可能性も指摘されている。
しばしば市場規模の巨大さと経済成長の観点からナイジェリアに期待する見方もあるが、原油安などの影響で経済は停滞し、貧富の格差の拡大、宗教間の対立、部族間の対立などで治安の悪化が進むなど、総合的に判断してナイジェリアに対する投資魅力度は低下しており、このような国内情勢も投資を見合わせる要因になったと思われる。
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