SK Telecom Vietnamを清算、過去に携帯電話事業を展開
- 2019年02月11日
- 海外携帯電話
韓国のSK Telecomは2018年のうちにシンガポールのSK Telecom Vietnamを清算したことが分かった。
シンガポールの企業会計規制庁(Accounting and Corporate Regulatory Authority:ACRA)が提供する登記情報から判明した。
登記情報によるとSK Telecom Vietnamは社員の任意清算によって消滅したという。
SK Telecom Vietnamは旧社名がSLD Telecomで、SLDは出資者であるSK Telecom、韓国のLG Electronics、韓国のDongAh Elecomm (東亜エレコム)の頭文字に由来する。
出資比率はSK Telecomが53.8%、韓国のLG Electronicsが44.0%、DongAh Elecomm (東亜エレコム)が2.2%であり、直接的な出資者はすべて韓国の企業で、SK Telecomの子会社と位置付けられる。
SLD TelecomはベトナムでCDMA2000方式を利用して移動体通信事業を手掛けていた。
ベトナムのSAIGON POSTEL CORP. (SPT)と事業協力契約を締結し、SAIGON POSTEL CORP.の移動体通信事業を担当する支店で法人格がないC.D.M.A Mobile Phone Centerを通じて、ブランド名をS-Foneとして移動体通信事業を展開していた。
しかし、2009年8月にS-Foneの業績不振を受けて、実質的にS-Foneの事業を支えたSK Telecomは事業協力契約を打ち切る方針を示し、S-Foneの事業は多額の損失を計上して2012年7月に事業を終了した。
SLD Telecomはシンガポールの企業であり、ベトナムではSAIGON POSTEL CORP.およびC.D.M.A Mobile Phone Centerが本部を設置するベトナムの最大都市・ホーチミン市に法人格のない事務局を置いた。
2008年に社名をSLD TelecomからSK Telecom Vietnamに変更後も登記上は事務局を維持していたが、SK Telecom Vietnamの消滅に伴いホーチミン市の事務局も消滅している。
また、SLD TelecomはカンボジアでもCDMA2000方式で移動体通信事業の免許を取得したが、参入は実現しなかった。
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