MVNOとして展開するドイツの1&1 Drillisch、第4のMNOとして新規参入へ
- 2019年06月16日
- 海外携帯電話
ドイツの1&1 Drillischは第4の移動体通信事業者(MNO)として新規参入することが決まった。
1&1 Drillischの完全子会社であるDrillisch Netzはドイツの政府機関である連邦ネットワーク庁(Bundesnetzagentur:BNetzA)が開催した第5世代移動通信システム(5G)向けの周波数オークションを通じて周波数の獲得に成功し、移動体通信事業者として新規参入する。
獲得した周波数は2.1GHz帯の10MHz幅*2と3.5GHz帯の50MHz幅である。
1&1 Drillischは完全子会社のDrillisch Onlineを通じてDrillisch Netzを完全所有する構造となり、Drillisch Onlineは仮想移動体通信事業者(MVNO)として携帯通信事業を展開している。
Drillisch Onlineは長らくTelefonica GermanyおよびVodafoneのネットワークを利用した仮想移動体通信事業者として事業展開しているが、周波数の獲得によってTelefonica Germany、Telekom Deutschland、Vodafoneに続く第4の移動体通信事業者として新規参入することになる。
ドイツでは2014年10月1日にTelefonica Germanyによって買収および合併されたE-Plus Mobilfunkの消滅に伴い、移動体通信事業者は4社体制から3社体制に減ったが、5Gの時代では4社体制となる見通し。
1&1 DrillischはドイツのUnited Internetの子会社で、United Internetは第4の移動体通信事業者の誕生を視野に1&1 Drillischを買収した。
1&1 Drillischは旧社名がDrillischで、2017年5月12日にUnited InternetによるDrillischの買収とDrillischによる1&1 Telecommunicationの買収が発表された。
2017年9月8日にはDrillischが1&1 Telecommunicationを完全子会社化し、2017年末までにはUnited InternetがDrillischを子会社化しており、Drillischに対するUnited Internetの持分比率は73.29%となった。
2018年初めにDrillischが社名を変更して1&1 Drillischが誕生した経緯がある。
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