VERTUが国際展開の再開を検討か、中国で国際版の販売も

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高級な携帯電話で知られるVERTUが国際市場に復活する可能性が浮上した。

VERTUブランドの事業を展開していた英国のVertu Corporationが経営破綻して国際市場からは姿を消したが、中国市場では中国のVertu Telecommunications Trading (China) (緯図通信貿易(中国))によってVERTUブランドが維持されている。

元々、Vertu Telecommunications Trading (China)はVertu Corporationの中国法人として機能していたが、Vertu Corporationの経営破綻前に資本関係を解消して実質的にVertu Corporationの正規代理店として機能してきた。

資本関係を解消済みのためVertu Corporationの経営破綻後も中国で事業を継続できているが、Vertu Corporationの清算に伴いVertu Corporationからスマートフォンを含めた携帯電話の調達が困難となり、英国でVertu International Corporationを新設した。

したがって、中国におけるVERTUブランドの携帯電話は旧中国法人で旧正規代理店のVertu Telecommunications Trading (China)が販売を継続し、Vertu Telecommunications Trading (China)がVertu Corporationの製造機能を継承するために英国で設立したVertu International Corporationが製造を担当する構図となる。

Vertu Corporationの経営破綻後、Vertu Telecommunications Trading (China)はスマートフォン「VERTU Constellation X」および「VERTU ASTER P」を中国で発売した。

VERTU Constellation XはVertu Corporationが経営破綻前に発表したが、経営悪化の深刻化に伴って発売を延期し、最終的にVertu Corporationから発売されることはなかった。

VERTU ASTER Pは新体制下で開発された最初のスマートフォンとなった。

中国では実店舗のVertu Boutiqueを展開しており、上海市のVertu Boutiqueを訪問すると国際版も販売していることが判明した。

Vertu Boutiqueでは基本的に中国版の販売となるが、顧客の要望に応じて国際版の注文も受け付けている。

VERTU ASTER Pの場合は注文から3日を要するが、ソフトウェアを変更して国際版を販売できるという。

国際版を販売していることを確認できたが、これに先立ちVertu Telecommunications Trading (China)は欧州向けウェブサイトを開設し、中国で2018年10月に発売したVERTU ASTER Pが2019年3月1日にWi-Fi Alliance、2019年3月12日にBluetooth SIGの認証を通過するなど、中国版以外を準備している動きが見られた。

なお、Wi-Fi AllianceとBluetooth SIGではVertu International Corporationが申請者となっている。

Vertu Boutiqueの店員は国際展開に関する情報は把握していないと回答したが、Vertu Telecommunications Trading (China)が新たに国際版を用意したことから、VERTUブランドとしての国際展開の再開を検討している可能性もある。

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中国国内のVertu Boutique

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VERTU Constellation Xの実機

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VERTU ASTER Pの実機

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