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超高級スマホの代名詞VERTU、最新機種VERTU ASTER P フォトレビュー



中国のVertu Telecommunications Trading (China) (緯図通信貿易(中国))が開発したスマートフォン「VERTU ASTER P」を店頭で試す機会を得たので写真で紹介する。

超高級なラグジュアリースマートフォンの代名詞とも言えるVERTUブランド。

VERTUブランドの事業を展開したVertu Corporationは経営破綻したが、中国では新体制下でVERTUブランドの事業を継続している。

Vertu Corporationの中国法人として設立されたVertu Telecommunications Trading (China)はVertu Corporationの経営破綻前に売却されたため、Vertu Corporationが経営破綻後も中国では正規にVERTUブランドの事業を継続できている。

Vertu Corporationの清算に伴い製造機能も失われたが、Vertu Telecommunications Trading (China)とリンクした中国人が英国でVertu International Corporationを設立し、Vertu International Corporationが製造機能を担う。

こうして新体制下でもVERTUブランドのキャッチコピーである「HANDMADE IN ENGLAND」も維持した。

なお、中国でVERTUブランドの事業を継続する背景の詳細については、ハーバービジネスオンラインに寄稿した記事を参照していただきたい。

100万円超! 超高級携帯Vertu 中国で再起を狙う | ハーバービジネスオンライン

Vertu Telecommunications Trading (China)は2018年4月にVERTU Constellation Xを発売したが、VERTU Constellation Xは2017年1月にVertu Corporationが発表し、Vertu Corporationの経営破綻に伴い発売を見送った経緯があり、開発自体は新体制下ではなくVertu Corporationである。

VERTUブランドのスマートフォンの最新機種は2018年10月に発表したVERTU ASTER Pであり、これが新体制下で新規開発した最初のスマートフォンとなる。

Vertu Boutiqueと呼ばれるVERTUブランドの小売店は中国の主要な都市に設置しているが、遼寧省の省都・瀋陽市には比較的大規模なVertu Boutiqueがあるため、瀋陽市にあるVertu Boutiqueを訪問した。



瀋陽市にあるVertu Boutique

上海市にあるVertu Boutiqueでは手袋を装着せずに実機を触れたが、瀋陽市にあるVertu Boutiqueでは顧客もスタッフも手袋を装着して実機を触るよう徹底していた。

分厚い手袋越しに操作したため、タッチパネルの感度や動作速度など性能面は確認できていないが、VERTUブランドのスマートフォンを購入する層が気にするところではないのだろう。

VERTU ASTER Pは従来のVERTUブランドのスマートフォンと同様に、惜しみなく高級な素材を利用する。

ディスプレイは約4.97インチFHD(1080*1920)AMOLEDを搭載しており、AMOLEDはサファイアガラスで覆われている。

サファイアガラスは透過率が高く傷や熱に強いため、高級腕時計でもよく利用される。

ディスプレイの上部はセラミック、ディスプレイの下部はリアパネルと同様に本革となる。

セラミックの部分にはVERTUの頭文字をイメージしたロゴマークが入る。

フロントも装飾が多い豪華なデザインに仕上げられている。

豪華な装飾だけに本体は大柄な印象を受けるが、その重厚感がさらに高級感を醸し出すと考えている。



VERTU ASTER Pのフロント

セラミックや本革には複数のバリエーションが用意されており、素材の種類で価格が異なる。

本革はカーフまたはクロコダイルとなり、有名ブランドの鞄や財布など革製品と同様に、クロコダイルの方が割高な価格設定となる。

カーフは欧州産の仔牛の本革を利用するという。

本体の隅々に宝石を散りばめ、ヒマラヤと呼ばれる高価かつ稀少で冠雪したヒマラヤを連想させるような白色のクロコダイルの本革を用いたバリエーションも存在する。

なお、フレームの金属素材はチタンを採用している。



様々なバリエーションのVERTU ASTER P

リアパネルは上質な本革で覆われており、先述の通りカーフまたはクロコダイルを用いる。

カーフはきめ細かなデザインで柔らかな触り心地を実現する。

クロコダイルは整然とした模様の部位のみを選んで利用するという。

カメラの下にあるチタンの部位にはSIMカードスロットが配置されており、VERTUのロゴやシリアルナンバーが入る。

また、リアから見てカメラに近い左サイドにある赤色のボタンはVertu CONCIERGEやVertu LIFEにアクセスできるショートカットキーで、透明感のある美しいルビーで装飾されている。



VERTU ASTER Pのリアパネル

SIMカードは物理的なデュアルSIMで、2枚のSIMカードを挿入できる。

SIMカードスロットのカバーはスーパーカーのドアを連想させるような独特な開き方となる。

また、SIMカードスロットの内部はVERTUブランドを象徴するテクスチャが施されており、普段は隠れる部分までこだわっている。



VERTU ASTER PのSIMカードスロット

VERTUブランドの運営母体こそ新体制下に変わったが、セラミック、チタン、本革などの高級な素材の利用、そしてSIMカードスロットのカバーや内部を含めた細部へのこだわりは徹底して維持している。

また、ソフトウェア面ではディスプレイ消灯時のアニメーションや内蔵コンテンツなど、従来のVERTUブランドのスマートフォンから継承した点は多い。

店頭で軽く試しただけであるが、VERTU ASTER PでもVERTUブランドのアイデンティティを維持できているように感じた。

既存のVERTUブランドのスマートフォンの利用者はVERTU ASTER Pに買い換えても満足できそうに思うところである。



VERTU ASTER Pの消灯時のアニメーション

VERTU ASTER Pには標準ラインナップとオーダーメイドのバリエーションが存在し、標準ラインナップはBaroque Series (巴洛克系列)が墨玉黒小牛皮款、焦糖棕小牛皮款、曙光橙小牛皮款、紳士藍小牛皮款の4種類、Gothic Series (哥特系列)が墨玉黒小牛皮款、耀目金小牛皮款、熊猫系列小牛皮款の3種類となる。

標準ラインナップの価格はBaroque Seriesの墨玉黒小牛皮款、焦糖棕小牛皮款、曙光橙小牛皮款、紳士藍小牛皮款が29,800人民元(約486,000円)、Gothic Seriesの墨玉黒小牛皮款と熊猫系列小牛皮款が35,800人民元(約584,000円)、耀目金小牛皮款が98,000人民元(約1,598,000円)に設定されており、標準ラインナップでも最高構成は邦貨換算額で約160万円に達する。

中国は人口が多く市場規模も巨大であるが、経済発展に伴い主要都市では新富裕層が誕生しており、Vertu Telecommunications Trading (China)は拡大する新富裕層をターゲットにVERTUブランドの再建を図るという。

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