サムスン電子、5G/4G網設計のTeleWorldを買収へ
- 2020年01月14日
- 海外携帯電話
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は米国のTeleWorld Solutions (TWS)を買収すると発表した。
Samsung ElectronicsはTeleWorld Solutionsと買収に関する契約を締結したという。
TeleWorld Solutionsは2002年に設立された企業で、第5世代移動通信システム(5G)や第4世代移動通信システム(4G)などモバイルネットワークの設計や最適化などを主要事業とする。
また、TeleWorld Solutionsはフィールドテストの結果から得られた大量のデータを検証および解析する自動化技術を独自に開発し、屋内外の基地局の最適な設置場所の選定、無線信号の干渉源の抽出、基地局のセルの設計などに要する時間を従来比50%、最大で90%まで削減できる能力を有するとのことである。
TeleWorld Solutionsは米国の移動体通信事業者(MNO)をはじめとして北米で多くの顧客を擁しており、Samsung ElectronicsはTeleWorld Solutionsの買収によって北米の移動体通信市場における事業規模の拡大を図る。
Samsung Electronicsは米国法人のSamsung Electronics Americaを通じてTeleWorld Solutionsを買収することになり、買収が完了すればTeleWorld SolutionsはSamsung Electronics Americaの完全子会社として運営される。
Samsung Electronicsの傘下入りしてからもTeleWorld Solutionsの既存の経営陣を維持する方針で、急速に変化する米国の移動体通信市場に柔軟に対応できる組織構造を整備する方針である。
5Gの商用化によって600~800MHz帯の低周波数、2.5~4.9GHz帯の中周波数、24~39GHz帯の高周波数が移動体通信で活用される状況で、周波数の多様化でネットワークの設計や構造が複雑になるにつれて効率的なネットワークの設計や最適化を行うための技術が重要としており、Samsung ElectronicsおよびTeleWorld Solutionsは期待感を示している。
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