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ミリ波の5Gに対応したFCNT FMP179Rが技適通過、楽天モバイル向けarrows 5Gか



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報が更新された。

Rakuten Mobile (楽天モバイル)向けと思われるFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「FMP179R」が2020年5月14日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)の認証を通過したことが分かった。

工事設計認証番号は001-A16578。

モバイルネットワークはNR (FR1, TDD) 3700(n77) MHz, NR (FR2, TDD) 28000(n257) MHz, LTE (FDD) 1800(B3)/800(B18/B26) MHzで認証を受けている。

Bluetoothや無線LANの周波数でも通過している。

無線LANは2.4GHz帯に加えて5GHz帯も利用できる。

FMP179Rは未発表端末のメーカー型番である。

第5世代移動通信システム(5G)のNR方式で認証を受けているため、5Gに対応したスマートフォンとなる可能性が高い。

NR方式はサブ6GHz帯の3600~4100MHzおよびミリ波(mmWave)の27000~29500MHzで認証を受けており、Rakuten Mobile、NTT DOCOMO、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、SoftBankが5G向けに割当を受けた周波数に加えてローカル5Gの周波数でも認証を受けている。

認証を受けたNR方式の周波数範囲では投入先を断定できないが、LTE BandはB3/B18/B26に限定されているため、Rakuten Mobile向けの可能性が考えられる。

Rakuten Mobileが移動体通信事業者(MNO)として提供する携帯通信サービスで利用できるLTE BandはRakuten Mobileが自ら基地局を整備する楽天回線ではB3、ローミング協定を締結したKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneが整備するパートナー回線では基本的にB18もしくはMFBIを適用してB26となる。

そのため、LTE BandはRakuten Mobileの携帯通信サービスで利用できるLTE Bandに限定していることが分かる。

また、LTE (FDD) 2100(B1) MHzに対応しない時点でNTT DOCOMO、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephone、SoftBank向けの可能性は排除できるため、この点からもRakuten Mobile向けが有力と考えられる。

FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESはRakuten Mobile向けにスマートフォンを開発した実績があり、5Gに対応したスマートフォンをRakuten Mobile向けに準備している可能性は十分に考えられる。

サブ6GHz帯に加えてミリ波の5Gに対応することから、5Gに対応したスマートフォンの中でも比較的ハイスペックとなる見込み。

FUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIESはNTT DOCOMO向けにサブ6GHz帯とミリ波の5Gに対応したスマートフォンとしてarrows 5G F-51Aを開発しており、FMP179Rはarrows 5G F-51Aと近いスペックのスマートフォンとなる可能性もある。

総務省 電波利用ホームページ

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