KDDIおよび沖縄セルラー電話向けのn77対応5G基地局が技適通過
- 2020年08月05日
- KDDI-SAMSUNG
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報が更新された。
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製の基地局「SLS-BD00D」が2020年7月3日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号は001-A16794。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備となっている。
証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備は5G-NR(3.7GHz帯、4.5GHz帯)用基地局に該当することから、3.7GHz帯のNR方式に対応した基地局と考えられる。
周波数は1コンポーネント・キャリア当たり100MHz幅で、4000~4100MHzの100MHz幅の使用が可能である。
使用できる周波数はKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が総務省より割当を受けた周波数と一致することが分かる。
KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneは地域ごとに連携する1の者として総務省より5G向け周波数の割当を受けており、具体的にはサブ6GHz帯では3.7GHz帯の3700~3800MHzおよび4000~4100MHz、ミリ波(mmWave)では28GHz帯の27800~28200MHzの割当を受けた。
2020年3月26日にau 5GとしてNR方式に準拠した5Gサービスを商用化したが、まずは3700~3800MHzを使用しており、NR Bandはn78を採用している。
3.7GHz帯でも4000~4100MHzはn78の周波数範囲から外れ、n77を採用することが決まっている。
4000~4100MHzの使用の開始に向けて、その周波数に対応した基地局が工事設計認証を取得したと考えられる。
なお、これまでに発売したau 5Gに対応した端末はすべてn78に対応しており、そのすべての端末がソフトウェアのアップデートを通じてn77に対応する予定である。
au 5Gに対応した端末は4000~4100MHzの使用の開始に合わせて、ソフトウェアのアップデートを実施してn77に対応する見込み。
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