楽天モバイル、近畿の3府県で5G基地局の免許取得
- 2020年12月03日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)は近畿地方の3府県で新たに第5世代移動通信システム(5G)の無線局免許を取得したことが判明した。
総務省が運営する電波利用ホームページに無線局免許の情報が反映されており、Rakuten Mobileは2020年11月25日付けで新たに5Gの無線局免許を取得したことを確認できる。
新たに取得した5Gの無線局免許数は6局となり、いずれも無線局の種別は基地局で、無線局の目的は電気通信業務用である。
送受信所は6局のうち2局が滋賀県大津市、2局が京都府京都市左京区、2局が奈良県橿原市で、周波数はそれぞれの市区で3.7GHz帯と28GHz帯が1局ずつとなっている。
帯域幅は3.7GHz帯が100MHz幅、28GHz帯が400MHz幅で運用できる。
28GHz帯は1搬送波の帯域幅が100MHz幅で4搬送波を運用することになり、複数の搬送波を束ねるキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した4コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(4CC CA)を実装すると400MHz幅で通信が可能となる。
5Gの通信方式はNR方式を採用しており、NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn77、28GHz帯がFR2のn257である。
これまでに、Rakuten Mobileは総務省の近畿総合通信局管内では大阪府大阪市北区、中央区、西区、兵庫県神戸市兵庫区で5Gの基地局の免許を取得したことが判明している。
そのため、滋賀県、京都府、奈良県では初めて5Gの基地局の免許を取得したことになる。
近畿総合通信局管内の府県では和歌山県以外の5府県で少なくとも1局は5Gの基地局の免許を取得したことが分かる。
なお、Rakuten Mobileは2020年9月30日の15時30分に5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスを商用化した。
当初の提供エリアは近畿総合通信局管内では大阪市北区および神戸市兵庫区に限定されているが、2021年3月までに日本全国の47都道府県に拡大する予定という。
基地局のベンダはn77がNEC Corporation (日本電気)、n257が米国のAirspan Networksである。
通信速度は2020年9月30日の時点では下り最大870Mbps/上り最大110Mbpsで提供しているが、下り最大2.8Gbps/上り最大275Mbpsに高速化する計画を案内している。
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