愛媛CATV、ローカル5Gを運用開始
- 2020年12月15日
- Local 5G
愛媛県のEHIME CATV (愛媛CATV)はローカル5Gの運用を開始したと発表した。
EHIME CATVは2020年12月11日に記者会見を開催して愛媛県の7ヶ所でローカル5Gの基地局を設置および運用を開始したことを案内している。
なお、記者会見は一般社団法人 日本ケーブルテレビ連盟(Japan Cable and Telecommunications Association)が主催し、EHIME CATVとともに一般社団法人 日本ケーブルテレビ連盟に加盟するCable Networks AKITA (秋田ケーブルテレビ)、CableTV、Jupiter Telecommunications、Tonami Satellite communications Television (となみ衛星通信テレビ)、ZTVが参加して開催された。
EHIME CATVは記者会見でローカル5Gに関する取り組みを紹介し、ローカル5Gを通じて中継も実施した。
愛媛県松山市および今治市の7ヶ所でローカル5Gの基地局を設置および運用を開始しており、7ヶ所のうち6ヶ所が松山市、1ヶ所が今治市となる。
ローカル5Gの基地局の具体的な設置場所は松山市が愛媛県産業技術研究所、松山市役所、愛媛大学城北キャンパス、伊予鉄道城南線道後温泉駅付近、松山中央公園野球場、松山市営富久団地、今治市が来島海峡大橋付近である。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運用する電波利用ホームページを参照すると、EHIME CATVは松山市で2020年7月15日に1局、2020年11月19日に5局、今治市で2020年10月8日に2局、合計で8局のローカル5Gの無線局免許を取得したことが確認できる。
ローカル5Gの通信方式はNR方式を採用する。
周波数はミリ波(mmWave)の28GHz帯を使用しており、NR BandはFR2のn257となる。
2020年12月11日にはGRAPE ONEがEHIME CATVに対してローカル5Gサービスの提供を開始したことも発表しており、EHIME CATVはGRAPE ONEが提供するローカル5Gサービスプラットフォームを採用していることが確定している。
なお、GRAPE ONEはSumitomo Corporation (住友商事)、Internet Initiative Japan (IIJ)、EHIME CATV、Cable Networks AKITA (秋田ケーブルテレビ)、CableTV、TAMA CABLE NETWORK (多摩ケーブルネットワーク)、ZTV、Regional Wireless Japan (地域ワイヤレスジャパン)がローカル5Gを推進するために共同で設立しており、ローカル5Gサービスプラットフォーム事業などを主要事業とする。
EHIME CATVはGRAPE ONEの設立に参加したため、その時点でGRAPE ONEのローカル5Gプラットフォームを採用すると容易に推測できたが、GRAPE ONEがEHIME CATVにローカル5Gプラットフォームを提供することを公式に確認できる。
GRAPE ONEはフィンランドのNokia Solutions and Networksより通信設備を調達している。
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