韓国のKMW、楽天モバイル向け4G LTE基地局の納入状況を公開
- 2020年12月15日
- Rakuten-総合
韓国のKMWはRakuten Mobile (楽天モバイル)向けの基地局の納入状況を公開した。
KMWは2020年1月1日から2020年9月30日を対象期間とする第27期第3四半期報告書を公表しており、2020年9月30日時点の単一販売供給契約の締結公示に関する進捗状況を案内している。
2020年9月30日時点の4G基地局装置(RRA, RTS)供給の進捗状況を公開しており、受注日付が2020年3月18日、契約終了日が2020年12月31日、受注総額が890億3,800万韓国ウォン(約84億8,053万円)、納品完了額が65億4,800万韓国ウォン(約6億2,369万円)、受注残高が824億9,000万韓国ウォン(約78億5,592万円)となっている。
したがって、受注総額の約7.4%を2020年9月30日までに納入を完了したことになる。
また、2020年10月1日から契約終了日である2020年12月31日までの2020年第4四半期に残りの約92.6%を納入することも分かる。
第27期第3四半期報告書には納入先を記載していないが、2020年3月18日にKMWが公示した単一販売供給契約の締結公示では4G基地局装置(RRA, RTS)供給の参考事項としてKMWの日本法人であるKMW JAPANを通じてRakuten Mobileに納入すると明確化しているため、4G基地局装置(RRA, RTS)供給の最終的な納入先がRakuten Mobileとなることは2020年3月18日の時点で確定している。
RRAはRemote Radio Antennaの略称で、KMWはアンテナ一体型無線機のことをRRAと呼称する。
無線機とセクタアンテナを統合した装置となり、すでにRakuten Mobileは日本各地でKMWが納入したアンテナ一体型無線機の設置を進めている。
無線方式は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応しており、周波数は1.8GHz帯(Band 3)を利用できる。
RTSはRemote controlled tilting and steeringの略称で、容易かつ安全にアンテナの方向を遠隔で操作できる装置である。
なお、KMWはRakuten Mobileが基地局装置の調達を開始した当初よりRakuten Mobileに基地局装置を納入した実績を有する。
フィンランドのNokia Solutions and Networksを通じてセクタアンテナを納入しており、Rakuten MobileはNokia Solutions and Networksの無線機とKMWのセクタアンテナを組み合わせて設置している。
Rakuten Mobileが展開するLTE方式のマクロセル基地局の大部分は第一世代ではNokia Solutions and Networksの無線機とKMWのセクタアンテナを組み合わせていたが、第二世代ではKMWのアンテナ一体型無線機を使用することになる。
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