NECと英国のO2 UK、オープンRANトライアルに成功
- 2021年02月06日
- 海外携帯電話
スペインのTelefonicaの完全子会社で英国のTelefonica UKはNEC Corporation (日本電気)と共同で実施したOpen RANのトライアルに成功したと発表した。
Telefonica UKは英国の移動体通信事業者(MNO)で、O2の商標を使用して展開しており、Telefonica UKのモバイルネットワークでNEC Corporationと実施したOpen RANのトライアルに成功したという。
NEC CorporationはTelefonica UKのモバイルネットワーク要件に最適化および適合し、カスタマイズされたOpen RANアーキテクチャの定義を支援したと案内している。
システムインテグレータとしての役割を果たしたNEC Corporationはシステムの全体的な設計や調整も行い、堅実なエンドツーエンドのソリューションを提供した。
NEC Corporationは2020年11月に英国でOpen RANの事業開発拠点を開設しており、事業開発拠点の活用によるTelefonica UKのコアネットワークを使用したエンドツーエンドの試験と相互運用性の検証も実施したという。
また、Open RANのトライアルではNEC Corporationと協力する企業の製品も使用しており、製品の一部として米国のAltiostar Networksが提供するソフトウェアソリューションおよび米国のGigaTera Communicationsが提供するハードウェアを使用したことが公表されている。
TelefonicaはグループとしてOpen RANの取り組みに積極的で、スペイン、ドイツ、ブラジルでは2020年初めより第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)のOpen RANのトライアルを開始した。
ドイツではTelefonicaの子会社でドイツの移動体通信事業者であるTelefonica Germanyが実施するOpen RANのトライアルでNEC Corporationがシステムインテグレータとして選定されており、NEC CorporationがTelefonica Germanyのモバイルネットワーク要件に最適化および適合したOpen RANアーキテクチャの定義を支援するほか、システムの全体的な設計も担当する。
Telefonicaは子会社を通じて世界各地で移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供しており、例えばスペインでは完全子会社のTelefonica Moviles Espana、ブラジルでは子会社のVivoが携帯通信サービスを提供する事業会社となる。
なお、Telefonica UKとNEC Corporationが実施したOpen RANのトライアルに製品を供給したAltiostar NetworksはRakuten (楽天)の持分法適用会社である。
RakutenによるAltiostar Networksに対する所有持分比率および議決権比率は50%を超えているが、Rakutenおよびそのグループ会社がAltiostar Networksの取締役会を支配しておらず、Rakutenの子会社ではなく持分法適用会社と判断している。
GigaTera Communicationsは韓国のKMWの完全子会社で、2020年2月にKMW CommunicationsからGigaTera Communicationsに社名を変更した。
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