Cytamobile-Vodafoneが5Gサービスを商用化、キプロス初の5Gに
- 2021年02月02日
- 海外携帯電話
キプロスの政府機関で同国の移動体通信事業者(MNO)であるCyprus Telecommunications Authority (キプロス電気通信局:Cyta)は第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
Cytamobile-Vodafoneの携帯通信サービスにおいて2021年2月1日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
2021年2月1日の時点で5Gサービスはすべての主要都市、観光地、高速道路などで提供しており、人口カバー率は70%に達するという。
なお、人口カバー率の算出はキプロスが承認していない北キプロスの実効支配地域を除いたキプロスの領土を基準とする。
すべてのポストペイドプランとプリペイドプランが5Gサービスに対応しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応したSIMカードであればSIMカードの交換は不要である。
5Gサービスに対応した端末として複数のスマートフォンを販売しており、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 Pro、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10T、Xiaomi Mi 10T Pro、Xiaomi Mi 10T Liteを取り扱う。
Cyprus Telecommunications Authorityにおける販売価格はHUAWEI P40 Proが999ユーロ(約127,000円)、Xiaomi Mi 10Tが449ユーロ(約57,000円)、Xiaomi Mi 10T Proが649ユーロ(約82,000円)、Xiaomi Mi 10T Liteが349ユーロ(約44,000円)に設定されている。
いずれも最新のソフトウェアのアップデートを適用してから利用するよう求めている。
5Gの通信方式はNR方式を導入しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
周波数はサブ6GHz帯の700MHz帯および3.5GHz帯を使用しており、NR Bandは700MHz帯がFR1のn78、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
カバレッジの確保に有利な700MHz帯を活用して商用化の当初より人口カバー率が70%に達するほど広範に整備できた。
Cyprus Telecommunications Authorityは政府機関であるため、外部から出資を受け入れることができず、英国のVodafone Groupと締結した合意に基づきVodafoneの商標を取り入れてCytamobile-Vodafoneとして展開する。
これまでに、キプロスの移動体通信事業者は5Gを導入していないため、Cyprus Telecommunications Authorityがキプロスで初めて5Gを導入した移動体通信事業者となった。
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