兵庫県がローカル5Gの無線局免許を取得、近畿の自治体では初めて
- 2021年04月06日
- Local 5G
兵庫県は総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の近畿総合通信局よりローカル5Gの無線局免許を取得したことが分かった。
近畿総合通信局は2021年4月5日付けで兵庫県に対してローカル5Gの無線局免許を付与したと発表している。
免許人の名称は兵庫県で、無線局の種別は基地局および陸上移動局、基地局の設置場所は兵庫県神戸市須磨区の兵庫県立工業技術センター内となっている。
使用する周波数はサブ6GHz帯の4.7GHz帯である。
近畿総合通信局が管轄する2府4県の自治体としては、兵庫県が初めてローカル5Gの無線局免許を取得したことになる。
なお、近畿総合通信局は滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県を管轄する。
兵庫県は兵庫県立工業技術センター内にローカル5Gの実証などを行うための環境を整備する計画で、2021年6月頃に公開するために準備を進めるという。
兵庫県立工業技術センターではローカル5Gの導入による工場のスマート化やローカル5Gと無線LANの違いを実感できるコンテンツを提供する予定である。
中小企業などの来館者がローカル5Gの利点を理解し、ローカル5Gの利活用を図ることを目指す。
総務省は2019年12月24日にローカル5Gを制度化したが、2020年12月18日に対象の周波数を拡大した。
当初、ローカル5G向け周波数はミリ波(mmWave)の28GHz帯に限られており、具体的な周波数範囲は28200~28300MHzの100MHz幅となっていた。
2020年12月18日には28GHz帯で28300~29100MHzの800MHz幅、サブ6GHz帯の4.5GHz帯で4600~4900MHzの300MHz幅をローカル5Gで使用できるよう制度整備を行い、サブ6GHz帯の周波数もローカル5Gで使用できる。
ローカル5Gの無線方式は第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入することになり、NR Bandは4.5GHz帯がFR1のn79、28GHz帯がFR2のn257となる。
一部の国と地域を除いてn79は世界的に4.5GHz帯と呼称されることが多いが、日本ではn79の周波数うちローカル5G向けの一部の周波数範囲を4.7GHz帯や4.8GHz帯と呼称する場合がある。
兵庫県は2020年12月18日に制度化したサブ6GHz帯の周波数を使用したローカル5Gの無線局免許を取得したことになる。
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