新型iPad Pro、ミリ波の5Gは米国版限定に
- 2021年04月21日
- Apple関連
米国のAppleはタブレット「11インチiPad Pro(第3世代)」および「12.9インチiPad Pro(第5世代)」を公開した。
いずれもiPadシリーズのタブレットで、モバイルネットワークに対応したWi-Fi + CellularモデルはiPadシリーズのタブレットとしては初めて第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式を利用できる。
Wi-Fi + Cellularモデルには複数の型番を用意しており、11インチiPad Pro(第3世代)はA2301、A2459、A2460の3種類、12.9インチiPad Pro(第5世代)はA2379、A2461、A2462の3種類となる。
A2301およびA2379はeSIMに対応しており、米国およびカナダで販売することが決定している。
A2459およびA2461もeSIMに対応し、日本、香港特別行政区、マカオ特別行政区などを含めた世界各地で販売を行う。
A2460およびA2462はeSIMに非対応で、中国本土に限定して販売を行い、中国でも香港特別行政区およびマカオ特別行政区では販売しない。
型番ごとにNR方式の対応周波数が公表されており、サブ6GHz帯の周波数で定義されたFR1のFDDのn1/n2/n3/ n5/n7/n8/ n12/n20/n25/ n28/n66/n71、FR1のTDDのn38/n40/n41/ n77/n78/n79はすべての型番が対応する。
A2301およびA2379はさらにミリ波(mmWave)の周波数で定義されたFR2のTDDのn260およびn261も利用できる。
ただ、Appleのカナダ向け公式ウェブサイトにはn260およびn261を記載していないため、ミリ波は米国版に限定して対応することになる。
したがって、日本で販売するA2459およびA2461はミリ波には非対応となることが分かる。
A2459およびA2461の対応周波数のうち、日本の移動体通信事業者(MNO)としてはNTT DOCOMOがn78およびn79、KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)を含めたKDDIグループがn28/n77/n78、SoftBankがn3/n28/n77、Rakuten Mobile (楽天モバイル)がn77を運用している。
Apple製の5Gに対応した端末はAppleが認定した移動体通信事業者や仮想移動体通信事業者(MVNO)に限り5Gを有効化できる仕様を採用しているため、標準の状態では対応周波数に問題がない場合でも5Gを利用できない移動体通信事業者や仮想移動体通信事業者が存在することに留意しておきたい。
また、5Gを有効化できる場合でもOSやキャリア設定のバージョンによって一部または全部の周波数を利用できない場合があり、5Gを利用する場合は事前にOSやキャリア設定のバージョンを確認しておきたい。
11インチiPad Pro(第3世代)および12.9インチiPad Pro(第5世代)は2021年4月30日より31の国と地域で注文を受け付け、2021年5月後半に発売する予定である。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。