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米Verizonがn77の5G基地局の展開、サムスン電子とエリクソンを採用



米国の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnershipは3.7GHz帯の第5世代移動通信システム(5G)に対応した基地局の設置を開始したことが分かった。

Cellco Partnershipは2022年初めより利用できる3.7GHz帯の周波数を取得しており、3.7GHz帯の5Gに対応した基地局の設置を開始したという。

2022年3月末には1億人の顧客が3.7GHz帯の5Gにアクセスできるよう基地局を展開すると説明している。

Cellco Partnershipは3.7GHz帯の割当の対象である406のすべての区域で3.7GHz帯を取得した。

帯域幅は140MHz幅から200MHz幅の範囲で区域によって異なり、平均して161MHz幅を確保したという。

2021年第1四半期中には46の区域で3.7GHz帯の5Gの提供を開始し、全米でカバレッジを順次拡大する方針である。

基地局を構成する無線装置は韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)およびスウェーデンのEricssonより調達することが公表されている。

これまで、Verizon Wirelessの携帯通信サービスでは5Gとしてミリ波(mmWave)の周波数を使用した5G Ultra Widebandおよびサブ6GHz帯の周波数を使用した5G Nationwideを展開してきた。

5G Ultra Widebandは広い帯域幅を使用して超高速通信を実現するが、カバレッジは限定的となる。

5G Nationwideは第3世代移動通信システム(3G)で使用していた周波数または第4世代移動通信システム(4G)で使用中の周波数で5Gを導入し、帯域幅が狭いことから通信速度は5Gでも4Gと同等にとどまるが、広いカバレッジを実現できる。

3.7GHz帯はサブ6GHz帯の周波数であるが、3Gや4Gで使用した実績がある周波数とは異なり、5G向けとして広い帯域幅を新たに確保した周波数で、ミリ波には及ばないとしても超高速通信を実現できるため、ミリ波と同様に5G Ultra Widebandとして展開する計画である。

基本的に広い帯域幅を使用して超高速通信を実現できる5Gを5G Ultra Wideband、4Gと同等の通信速度で広いカバレッジを実現できる5Gを5G Nationwideとして展開することになる。

5Gの無線方式はNR方式を採用し、NR BandはFR1のn77である。

n77は日本の移動体通信事業者がすでに商用化しているが、米国の移動体通信事業者も採用することになる。

2021年3月時点ではVerizon Wirelessのラインナップで販売した70%以上のスマートフォンがn77に対応しているという。

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