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タイのTrueが2021年Q1の業績を発表、5Gは70万件に



タイのTrue Corporationは2021年第1四半期の業績を発表した。

2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2021年第1四半期の連結売上高は前年同期比1.7%増の354億2,500万タイバーツ(約1,231億4,451万円)、EBITDAは前年同期比15.0%増の140億5,300万タイバーツ(約488億5,576万円)、所有者に帰属する当期純損失は前年同期比260.7%増の5億8,100万タイバーツ(約20億1,987万円)となった。

前年同期比で赤字転落したことになる。

業績の発表に伴い事業分野別の業績も公表されている。

携帯通信事業の売上高は前年同期比0.9%減の282億2,900万タイバーツ(約980億8,767万円)となった。

事業間取引の調整前の全事業の売上高のうち携帯通信事業は69.6%を占めた。

携帯通信事業が70%近くを占めており、True Corporationの業績報告における事業区分を基準とすると、True Corporationにとって携帯通信事業が最大の事業となっている。

True Corporationの携帯通信事業は子会社でタイのTrue Move H Universal CommunicationおよびタイのReal Moveが担当する。

True Move H Universal Communicationは移動体通信事業者として携帯通信事業を行い、Real Moveはタイの移動体通信事業者であるNational Telecomの回線を使用した仮想移動体通信事業者(MVNO)として携帯通信事業を行う。

なお、Real MoveはCAT Telecomの回線を使用していたが、CAT Telecomとタイの移動体通信事業者であるTOTの合併に伴いNational Telecomが発足し、National TelecomがCAT Telecomの権利義務の全部を承継した。

2021年3月31日時点の事業データも公表されている。

携帯通信サービスの加入件数は3,120万件で、このうちポストペイド回線が1,020万件で32.7%、プリペイド回線が2,100万件で67.3%を占めた。

第5世代移動通信システム(5G)の加入件数は70万件に達したが、全体の2.2%にとどまる。

タイバーツ(THB)ベースのARPUは213タイバーツ(約740円)で、このうち5Gに加入した回線に限ると600タイバーツ(約2,085円)以上という。

2021年第1四半期の主な取り組みとして、主力事業の携帯通信事業では5Gの整備を強化した。

すでに5Gの提供エリアは77都県すべてに存在するが、5Gの人口カバー率は首都・バンコク都を含めたバンコク首都圏では98%、東部経済回廊(EEC)では95%に達している。

様々な周波数を組み合わせて5Gの整備を進める方針で、既存のサブ6GHz帯の周波数である700MHz帯および2.5GHz帯に加えて、ミリ波(mmWave)の周波数である26GHz帯の使用も開始する計画である。

また、低価格の5Gに対応した端末が登場する見込みで、5Gの普及の加速も期待されている。

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