LGは日本向けに5Gスマホ2機種を準備も中止か、技適で2機種目を確認
- 2021年06月03日
- Android関連
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
韓国のLG Electronics (LG電子)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「OA2101」が2021年1月7日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号は001-A17338。
モバイルネットワークはNR (FR1, TDD) 4500(n79)/3500(n78) MHz, LTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/ 1500(B21)/800(B19) MHz, LTE (TDD) 3500(B42) MHz, W-CDMA 2100(I) MHzで認証を受けている。
Bluetoothおよび無線LANの周波数でも通過しており、無線LANの周波数は2.4GHz帯に加えて5GHz帯にも対応する。
OA2101は未発表端末のメーカー型番である。
第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応することが分かる。
LG Electronics製で未発表端末のメーカー型番としてはOA2101のほかに、2021年1月27日付けでTelecom Engineering Centerを通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したOA2105が存在することも判明している。
工事設計認証を取得した時期からOA2101およびOA2105の2機種は2021年夏に日本で発売するために開発を進めていたと思われる。
ただ、LG Electronicsは2021年4月5日に開催した理事会で携帯電話事業を中心とするMC (Mobile Communications)事業本部の閉鎖を承認し、スマートフォンを含めた携帯電話の製造および販売から撤退することが正式に決定した。
いずれも2021年1月中に工事設計認証を取得しており、LG Electronicsが携帯電話事業の終了を決定する前に工事設計認証を取得したことが分かる。
LG ElectronicsはOA2101およびOA2105が工事設計認証を取得した段階では発売に向けて準備を進めていたが、その後に全世界を対象として携帯電話事業を終了することを決定し、開発中の機種は製品化の中止を余儀なくされたと思われる。
総務省が運営する電波利用ホームページでは2021年6月上旬頃にOA2101およびOA2105の工事設計認証に関する詳細な情報が公開されたため、過去の傾向を考慮すると当初の計画では2021年5月下旬から2021年6月上旬頃に製品化を計画していたと推測できる。
工事設計認証で通過した周波数から2機種とも5Gに対応したスマートフォンと思われ、LG Electronicsは2021年夏に少なくとも2機種の5Gに対応したスマートフォンを日本向けに準備していたことになる。
LG Electronicsは2021年上半期に少なくとも韓国で発売するために5Gに対応したスマートフォンとしてLG VELVET 2 ProおよびLG Rollableを開発していたことが判明している。
OA2101およびOA2105の詳細は不明であるが、少なくとも片方はLG VELVET 2 Proに該当すると思われる。
韓国でも開発中の機種は製品化および一般販売を断念しており、LG VELVET 2 Proは韓国の従業員に限定して販売し、LG Rollableは幹部に提供する模様である。
なお、LG ElectronicsのMC事業本部は2021年7月31日をもって営業を終了する。
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