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フィリピンで9月に携帯電話番号ポータビリティを導入へ、初期試験を完了



フィリピンの移動体通信事業者(MNO)各社は2021年9月30日に携帯電話番号ポータビリティを導入するために初期試験を完了したことが分かった。

フィリピンでは2021年9月30日に携帯電話番号ポータビリティ法として知られる共和国法第11202号を施行し、携帯電話番号ポータビリティを導入することが決定している。

携帯電話番号ポータビリティ法では異なる移動体通信事業者の間で移行する場合、もしくはポストペイド回線とプリペイド回線の間で移行する場合に携帯電話番号の変更が不要であることを保証する。

2021年9月30日に携帯電話番号ポータビリティを導入するまでに音声通話を提供するフィリピンの既存の移動体通信事業者であるSmart Communications、Globe Telecom、DITO Telecommunityは携帯電話番号ポータビリティを円滑に運用するための体制を確立する必要がある。

そこで、Smart Communications、Globe Telecom、DITO Telecommunityは約1億2,000万フィリピンペソ(約2億6,422万円)ずつを出資し、携帯電話番号ポータビリティに関連した業務を共同で行うための合弁会社としてTelecommunications Connectivityを設立した。

なお、音声通話を提供しない移動体通信事業者は関係ない。

Smart Communications、Globe Telecom、DITO TelecommunityはTelecommunications Connectivityを通じて携帯電話番号ポータビリティを運用するための技術的な機能と相互運用の初期試験を完了したという。

引き続きSmart Communications、Globe Telecom、DITO TelecommunityはTelecommunications Connectivityを通じて調整を行い、2021年9月30日の携帯電話番号ポータビリティ法の施行までに間に合うよう携帯電話番号ポータビリティを運用する体制を確立する予定である。

電話番号ポータビリティは電話番号を変更せずに契約先の通信事業者を変更できる制度で、携帯電話番号ポータビリティは1997年4月にシンガポールで初めて導入された。

これまでに、東南アジアで携帯電話番号ポータビリティを導入した国はシンガポール、マレーシア、タイ、ベトナムの4ヶ国である。

直近では2018年11月にベトナムで携帯電話番号ポータビリティを導入しており、フィリピンはベトナムに次いで5ヶ国目の携帯電話番号ポータビリティを導入した東南アジアの国となる。

なお、日本では2006年10月に携帯電話番号ポータビリティを導入している。

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