ZTVがローカル5Gでインターネットサービスを提供へ
- 2021年10月13日
- Local 5G
ZTVはローカル5Gを活用してインターネットサービスを提供するためにローカル5Gの無線局免許を新たに取得したことが分かった。
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の近畿総合通信局はZTVが申請したローカル5G用の無線局に対して2021年10月13日付けで免許を付与した。
免許人名はZTV、無線局の種別は基地局、無線局の数は1局、無線局の設置場所は滋賀県草津市、周波数はサブ6GHz帯の4.7GHz帯である。
近畿総合通信局の報道資料によると、ZTVは草津市でローカル5Gの基地局を整備して集合住宅向けのインターネットサービスで活用する。
光ファイバ幹線から顧客宅までのラストワンマイルをローカル5Gで無線化して高速大容量のインターネットサービスを提供するという。
商用化の具体的な時期までは公表していない。
ローカル5Gの無線方式としては第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定された無線方式であるNR方式を導入することになる。
4.7GHz帯のNR BandはFR1で定義されたn79である。
ZTVは三重県津市に本社が所在するケーブルテレビ局で、滋賀県および三重県に加えて京都府や和歌山県も営業の対象区域とする。
これまでに、ZTVは滋賀県および三重県でローカル5Gの無線局免許を取得したことが判明しているが、いずれも周波数はミリ波(mmWave)の28GHz帯となっている。
そのため、ZTVとしては4.7GHz帯の周波数では初めてローカル5Gの無線局免許を取得することになった。
なお、総務省は2019年12月24日にローカル5Gを制度化したが、当初は対象の周波数が28GHz帯に限定されていた。
2020年12月18日には28GHz帯で対象の周波数を拡張したほか、4.7GHz帯でもローカル5Gを導入できるよう制度整備した。
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