マレーシアのYesが5Gを提供開始、マレーシア初の5Gに
- 2021年12月17日
- 海外携帯電話
マレーシアの移動体通信事業者(MNO)でYesとして携帯通信事業を展開するYTL Communicationsは第5世代移動通信システム(5G)の提供を開始した。
2021年12月15日よりNR方式に準拠した5Gを提供している。
まずはマレーシアの首都・クアラルンプール連邦直轄領、プトラジャヤ連邦直轄領、セランゴール州・サイバージャヤが5Gの提供エリアとなっている。
5Gの利用には2021年12月15日より提供を開始した5G向け料金プランに加入する必要があり、2022年3月31日の23時59分(マレーシア標準時)までは5Gのデータ通信容量が無制限となる。
プリペイドプランではFT5G Unlimitedを用意しており、有効期間は30日間、料金が30マレーシアリンギット(約810円)、第4世代移動通信システム(4G)のデータ通信容量、網内SMS、国内音声通話いずれも無制限である。
ただ、4Gの通信速度は最大7Mbpsで、テザリングのデータ通信容量が9GBを超過した場合も通信速度が制限される。
ポストペイドプランでは月額料金が51.94マレーシアリンギット(約1,400円)のFT5G RM49および104.94マレーシアリンギット(約2,800円)のFT5G RM99を用意している。
FT5G RM49は4Gの月間データ通信容量が100GB、網内SMSが無制限で、定期契約は定めていない。
FT5G RM99は携帯端末の購入および24ヶ月の定期契約が必須で、4Gの月間データ通信容量が250GB、国内音声通話および網内SMSが無制限となっている。
携帯端末はフィンランドのHMD global製、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製、中国のRealMe Chongqing Mobile Telecommunications (RealMe重慶移動通信)製、中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)製、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製の5Gに対応したスマートフォンを用意し、定価から割引を適用した価格で購入できる。
なお、表記の金額はすべて売上税およびサービス税込である。
マレーシア政府は5Gの整備で単一卸売網の形態を採用したため、マレーシア政府が設立した国有の特別目的事業体であるDigital Nasionalが移動体通信事業者として5Gを整備し、既存の移動体通信事業者や仮想移動体通信事業者(MVNO)に卸提供する。
そのため、YTL Communicationsは移動体通信事業者として4Gを整備しているが、5Gは卸提供を受けることになる。
マレーシアではYTL Communicationsが初めて個人の顧客に5Gを提供することになった。
2021年4月1日以降のデータ通信容量など詳細は決定次第案内する予定である。
スポンサーリンク