iPhone 14シリーズは通信モデムにSnapdragon X65 5Gを採用
- 2022年09月19日
- Apple関連
米国(アメリカ)のAppleが開発したスマートフォン「iPhone 14」、「iPhone 14 Plus」、「iPhone 14 Pro」、「iPhone 14 Pro Max」は通信モデムとして米国のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesが開発したSnapdragon X65 5G Modem-RF Systemを採用した。
先代のiPhone 13シリーズではSnapdragon X60 5G Modem-RF Systemを搭載しており、iPhone 14シリーズでは後継のSnapdragon X65 5G Modem-RF Systemを搭載する。
Appleは長らくQualcomm Technologiesとライセンス料を巡り対立し、Qualcomm Technologies製の通信モデムは調達を停止していた。
しかし、2019年4月16日には全面的な和解に達し、Qualcomm Technologies製の通信モデムの調達を再開できることになった。
和解の条件にはAppleがQualcomm Technologiesから指定の通信モデムを調達することなどが定められている。
2022年6月1日から2024年5月31日に発売する新製品ではSnapdragon X65 5G Modem-RF SystemもしくはSnapdragon X70 5G Modem-RF Systemを採用することになる。
そのため、2022年9月16日および2022年10月7日に発売する新製品であるiPhone 14シリーズの通信モデムはSnapdragon X65 5G Modem-RF SystemもしくはSnapdragon X70 5G Modem-RF Systemと考えられる。
また、iPhone 14シリーズでは一部の型番を除いて第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式の周波数としてFR1のn53を実装した。
n53は米国のGlobalstarが標準化を推進したNR Bandで、通信モデムとしてはSnapdragon X65 5G Modem-RF Systemからn53に対応している。
和解の条件や製品の仕様から通信モデムはSnapdragon X65 5G Modem-RF SystemもしくはSnapdragon X70 5G Modem-RF Systemのいずれかで、Snapdragon X70 5G Modem-RF Systemは時期的に間に合わないため、Snapdragon X65 5G Modem-RF Systemを採用したと特定できる。
なお、n53に対応した商用のスマートフォンはiPhone 14シリーズが初めてである。
iPhone 15シリーズでは順当にSnapdragon X70 5G Modem-RF Systemを採用することになると思われる。
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