NTTドコモのスマホ、一部機種で5G国際ローミング向けにn66を実装
- 2023年09月01日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは同社の製品として展開するスマートフォンで第5世代移動通信システム(5G)を国際ローミングで利用できる5G国際ローミング向けの周波数を追加した。
NTT DOCOMOは2022年7月15日に5Gの無線方式であるNR方式を国際ローミングで利用できる5G国際ローミングを商用化しており、NTT DOCOMOの製品として展開するスマートフォンでは2023年4月20日以降に発売した一部の機種で5G国際ローミングに対応することになった。
なお、NTT DOCOMOの製品として展開するスマートフォンはNTT DOCOMOの型番規則を適用した型番を付したスマートフォンを意味する。
5G国際ローミングに対応したNTT DOCOMOの製品として展開するスマートフォンは一部の機種を除いて5G国際ローミング専用の周波数も実装している。
発売時点では日本で導入しておらず、5G国際ローミングに限り利用できるNR Bandを5G国際ローミング専用の周波数とすると、一部の機種を除いて5G国際ローミング専用の周波数はn5を実装するが、2023年9月1日以降に発売する機種ではn66も追加した。
少なくとも韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy Z Flip5 SC-54DおよびGalaxy Z Fold5 SC-55Dでn66を利用できる。
NTT DOCOMOが5G国際ローミングの対象とする移動体通信事業者(MNO)では米国(アメリカ)のAT&T MobilityおよびカナダのTELUS Communicationsがn66を導入している。
AT&T Mobilityが運用するNR Bandはn2/n5/n66/n77/n260である。
同社が取り扱うスマートフォンに求める実装の基準はn2/n5/n66を必須、n77を強く推奨、n260を任意と設定しており、n66は主要な周波数のひとつとなっている。
NTT DOCOMOの製品として展開するスマートフォンは一部の機種がn77も実装するが、米国ではn77が有効とならないため、これまではn5で利用できた。
帯域幅はn5が最大10MHz幅*2で、n66が最大20MHz幅*2となるため、n66ではn5より高速通信を実現する。
TELUS Communicationsが運用するNR Bandはn66/n71/n78である。
NTT DOCOMOの製品として展開するスマートフォンは必ずn78を実装しているが、カナダではn78が有効とならない。
カナダではn66の実装に伴い5G国際ローミングに対応することになる。
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