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NTTドコモとStarHubのOpen RANトライアル、無線装置は富士通とSOLiD


NTT DOCOMOとシンガポールのStarHubが共同で実施したOpen RANのトライアルで利用したOREX Open RANシステムの構成が判明した。

NTT DOCOMOは同社の子会社であるOREX SAIおよびシンガポールのNTT DOCOMO ASIAとともに、StarHubとOpen RANのラボトライアルに成功したという。

Open RANのラボトライアルは2024年4月にシンガポール国内に所在するStarHubのデータセンターで開始しており、2024年8月28日にフィナーレを迎えた。

無線方式は第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成のOption 2で運用した。

OREX SAIからはOpen RANのラボトライアルで利用したOREX Open RANシステムの構成を開示している。

OREX Open RANシステムはFujitsu (富士通)の集約装置および分散装置の機能を具備した基地局ソフトウェア、米国(アメリカ)のWind River Systemsのクラウドインフラストラクチャ、米国のNVIDIA CorporationのRANスタック、Fujitsuおよび韓国のSOLiDの無線装置を組み合わせた。

なお、OREX SAIにはNTT DOCOMOおよびNEC Corporation (日本電気)が出資しているが、OREX SAIの無線装置パートナーにはNEC CorporationのほかにFujitsuやSOLiDなど全部で7社が含まれる。

OREX SAIのプロジェクトでもNEC Corporation以外の無線装置を利用する場合がある。

StarHubは完全子会社でシンガポールの移動体通信事業者(MNO)であるStarHub Mobileを通じて携帯通信事業を行う。

しかし、StarHub Mobileは5Gから単独でRANの整備を行わず、シンガポールの移動体通信事業者であるM1と共同で設立した折半出資合弁会社でシンガポールのAntinaを通じてRANを整備している。

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