エリクソン、台湾でマルチオペレータ5G Radio Dot Systemの試験成功
- 2025年05月21日
- 海外携帯電話

スウェーデンのEricssonは台湾の移動体通信事業者(MNO)と協力してマルチオペレータ5G Radio Dot Systemのフィールドテストに成功したと発表した。
Radio Dot SystemはEricssonが展開する屋内用のスモールセル向けソリューションである。
マルチオペレータ5G Radio Dot SystemではRadio Dot Systemをベースとして単一のシステムで複数の移動体通信事業者が第5世代移動通信システム(5G)を運用できるよう設計している。
台湾では移動体通信事業者が商用の5Gで利用する3.5GHz帯の周波数に対応したマルチオペレータ5G Radio Dot Systemをフィールドテストに供した。
フィールドテストの場所としては台湾の台北市中正区に所在するTaipei City Mall (台北地下街)が選ばれた。
Taipei City Mallは台湾の主要駅の地下街で、毎日多数の訪問者が通行するため、屋内環境で高速かつ高信頼な5Gの整備が求められる。
そのため、マルチオペレータ5G Radio Dot Systemの活用が適すると判断した。
フィールドテストでは下りの通信速度が1Gbpsを超えており、Ericssonはマルチオペレータ5G Radio Dot Systemのパフォーマンスを証明したと説明している。
フィールドテストで協力した移動体通信事業者は開示していないが、台湾の移動体通信事業者はChunghwa Telecom (中華電信)、FarEasTone Telecommunications (遠傳電信:FET)、Taiwan Mobile (台湾大哥大)の3社である。
少なくとも3社のうち2社は協力したと思われる。
台北市ではChunghwa TelecomおよびFarEasTone TelecommunicationsがEricssonの通信設備で5Gを整備する。
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