富士通傘下1FINITY製の5G基地局44R14-N77aがFCC通過
- 2025年08月15日
- 海外携帯電話

1FINITY製の基地局「44R14-N77a」が2025年8月13日付けで米国(アメリカ)の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)の認証を通過した。
FCC IDはCFD5GTRUSBである。
周波数範囲は3700~3980MHz、帯域幅は20MHz幅、40MHz幅、60MHz幅、80MHz幅、100MHz幅で動作する。
無線方式は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式、NR BandはFR1のn77に対応している。
製品名は5G ORAN Cバンド無線装置およびシングルバンド無線装置と記載しており、5GおよびOpen RANに対応したCバンドのシングルバンドで動作する無線装置と分かる。
4T4Rに対応したアンテナ分離型の無線装置で、米国のAlive Telecom製のアンテナを組み合わせる。
製造国はベトナムである。
これまでに、米国の移動体通信事業者(MNO)であるAT&T MobilityがOpen RANに対応したCバンドの無線装置のベンダのひとつとして1FINITYを選定しているため、AT&T Mobility向けとなることが有力と思われる。
なお、連邦通信委員会の認証ではラベルに記載する製造元はFujitsu (富士通)、申請者はFujitsuの米国法人であるFujitsu Network Communications (富士通ネットワークコミュニケーションズ)であるが、Fujitsuは2025年7月1日に基地局事業などを分社化している。
Fujitsuの完全子会社として設立した1FINITYがFujitsuの基地局事業やFujitsu Network Communicationsの株式などを承継しており、同時にFujitsu Network Communicationsは社名を1Finity Americasに変更した。
1FINITYの事業開始前に連邦通信委員会の認証を申請したため、FujitsuやFujitsu Network Communicationsの名義が残るが、Fujitsuは1FINITYに、Fujitsu Network Communicationsは1Finity Americasに読み替えることができる。
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