シンガポールで100GBの4G LTEデータ通信を利用可能なhi!Tourist SIMを試した
- 2015年12月15日
- Report
Singapore Telecommunications (Singtel)の完全子会社でシンガポールの移動体通信事業者であるSingtel Mobile Singaporeが提供しているプリペイドSIMカード「hi!Tourist SIM」を試してみた。
旅行者をターゲットとしたSIMカードで、面倒なプランの申し込みなどが不要なプリペイドSIMカードである。
hi!Tourist SIMには15シンガポールドル(約1,300円)と30シンガポールドル(約2,600円)の2種類のプランが用意されている。
15シンガポールドルのプランは国内音声通話が500分、国内SMSが100件、国際音声通話が30分、国内データ通信容量が100GB、有効期間が5日である。
30シンガポールドルのプランは国内音声通話が無制限、国内SMSが無制限、国際音声通話が90分、国内データ通信容量が100GB、一部SNSのアクセスが1日あたり1GBまで無料、有効期間が10日である。
一部SNSにはFacebook、WhatsApp、WeChat、LINEが含まれており、30シンガポールドルのプランであれば一部SNSのデータ通信容量は1日あたり1GBまでとなるが国内データ通信容量から引かれずに利用できる。
なお、15シンガポールドルのプランはSNSのデータ通信容は国内データ通信容量から引かれるが、5日間以下の滞在では100GBもあれば十分に足りると思われる。
APNはhihcard、残高と有効期間は*100*1#に発信して確認できる。
シンガポールではUSSDコードを入力してプランを申し込むプリペイドSIMカードも存在するが、hi!Tourist SIMはパッケージを購入すれば音声通話やデータ通信を開始した時点で開通となってパッケージのプランが適用されるため、プリペイドSIMカードの扱いに慣れない旅行者にとっても容易に使えるだろう。
また、説明書は英語、中国語、タミル語、インドネシア語、タガログ語、日本語、韓国語の7ヶ国語で記載されており、言語の心配も不要と言える。
hi!tourist SIMはチャンギ国際空港ではターミナル1、ターミナル2、ターミナル3のRHB銀行両替カウンタ、Changi Recommendsで購入可能となっている。
空港を出てからSingtel Shopや取扱店で買うこともできるが、どこで買っても同じなので到着後すぐにチャンギ国際空港で買っておくことが無難だろう。
購入時には本人確認書類としてパスポートの提示が必須で、SIMカードのサイズはMini SIM (2FF)サイズ、Micro SIM (3FF)サイズ、Nano SIM (4FF)サイズのトリプルカットであるため、SIMカードのサイズに関する心配は不要である。
当然ながらデータ通信は高速なLTEサービスを利用可能で、LTEサービスの周波数と帯域幅はFDD-LTE方式の2.6GHz帯(Band 7)が20MHz幅*2、1.8GHz帯(Band 3)が20MHz幅*2、900MHz帯(Band 8)が5MHz幅*2となる。
LTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーションはCA_3-7を導入しており、端末側が対応していれば利用可能である。
シンガポール島内では概ねLTEサービスを利用できたが、ホテルの室内やMRTの地下部分ではW-CDMA方式の3Gサービスに落ちることもあった。
GSM方式の2Gサービスに落ちることはなく、全体を通して快適に使うことができた。
筆者が購入したプランは30シンガポールドルで有効期間は10日間である。
2015年12月3日の朝に開通したが、期限日は2015年12月13日となっており、有効期間は開通日+10日となるように見受けられた。
2015年12月13日に帰国する計画で最終日のデータ通信に悩んでいたところであったが、その悩みは一気にすっ飛んだ。
朝に開通したので実質的に11日間も使えることになったが、問題なく最終日の2015年12月13日も利用できたことを付け加えておく。
ただ、利用可能な11日間のうち4日間は東ティモール(ティモール・レステ)のディリ、2日間はベトナムのホーチミンシティを訪問していたため、実際に利用した日数は5日分のみである。
搭乗直前に残高を確認したところ、残りの国内データ通信容量は79.250GBとなっており、5日間で20.75GBを利用したことになる。
1日あたり4.15GB、仮にこのペースで11日間利用したとしても45.65GB、筆者にとって100GBは十分すぎるように感じた。
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