中国本土の珠海にあるマカオ大学でプリペイドSIMの自販機を発見
- 2016年12月30日
- Report
マカオ特別行政区を訪問して中国本土に位置するマカオ大学の新キャンパスを訪問した。
これまでマカオ大学のキャンパスはタイパ島北部に位置していたが、2013年11月にキャンパスを移転し、新キャンパスは中国本土の広東省珠海市に位置する横琴新区に設置された。
新キャンパスの完成時に中華人民共和国政府がマカオ特別行政区に引き渡しを完了しており、新キャンパスの領域は中華人民共和国法ではなくマカオ特別行政区基本法が適用される。
事実上のマカオ特別行政区の租借地とされており、中国本土のようなインターネットの検閲はなく、携帯電話サービスは中国本土ではなくマカオ特別行政区の携帯電話事業者がカバーすべき場所と解釈できる。
マカオ大学の公式ウェブサイトによると、新キャンパスの所在地はマカオ特別行政区のタイパ大学大馬路として扱っている。
新キャンパスには珠海市側から入ることはできず、マカオ特別行政区から海底トンネルを通って入ることになる。
路線バスが新キャンパスまで運行しており、簡単に入ることができる。
先述の通り新キャンパスはマカオ特別行政区の携帯電話事業者がカバーすべき場所であるため、新キャンパスではマカオ特別行政区の携帯電話事業者は全社ともLTEサービスを利用できた。
ただ、一部の携帯電話事業者は屋内では電波が弱くなることもしばしばあり、エリア整備の強化に期待したいところである。
中国の携帯電話事業者の電波も届いているが、それはマカオ特別行政区でも届くため当然で、中国の携帯電話事業者のネットワークに接続しようと試すと遠方捕捉のため正常に通信できなかった。
新キャンパスにはUniversity Mall (薈萃坊)として小規模なショッピングモールが入っており、SIMカードの自動販売機が設置されていることを確認できた。
University MallはS8の区域となり、新キャンパスには複数のバス停が存在するが、T559-SUL DA UNIVERSIDADEのバス停からすぐ近くである。
なお、University MallはスーパーマーケットやApple製品を取り扱う専門店なども入居しているが、非常に規模が小さいため一般的なショッピングモールを期待すべきではない。
University Mallはグラウンドフロア、1階、2階の3フロア構成となるが、2階は閉鎖されていた。
SIMカードの自動販売機は日本的には1階に相当するグラウンドフロアにHutchison – Telefone (Macau) (和記電話(澳門))のみ設置している。
Hutchison – Telefone (Macau)のLTEサービスに対応したプリペイドSIMカードやチャージカードも購入可能である。
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Hutchison – Telefone (Macau)が設置するSIMカードの自動販売機。
マカオ大学は世界各国から留学生を受け入れており、新キャンパスには多くの寮も設置されている。
新キャンパスからは携帯電話事業者の販売店が遠いため、SIMカードの自動販売機があれば寮生活の留学生でも気軽にプリペイドSIMカードを購入できる。
また、Hutchison – Telefone (Macau)は学生向けポストペイドプランを用意しており、マカオ大学の学生に対しても積極的に売り込んでいる。
時期によってはHutchison – Telefone (Macau)がUniversity Mallに臨時カウンターを開設し、留学生以外のマカオ大学の学生にポストペイドプランを売り込むこともあるという。
Hutchison – Telefone (Macau)が学生向けの販売を強化していることが見て取れた。
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新キャンパスのキャンパスマップ、水色の円内がUniversity Mallの位置。
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University Mallのグラウンドフロアのフロアマップ、水色の円内がSIMカードの自動販売機の位置。
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