Samsung Galaxy S9シリーズが販売不振か、業績伸び悩む
- 2018年07月09日
- Android関連
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が発売したスマートフォン「Samsung Galaxy S9」および「Samsung Galaxy S9+」は販売不振の可能性が韓国メディアによって報じられた。
Samsung Electronicsは2018年第2四半期の暫定業績を発表したが、期待に及ばない見込みという。
暫定業績は業績の速報値であり、最終的な業績の確定値と異なる場合も少なくないが、株主や投資家に対して迅速に情報を開示する目的で公表している。
前年同期比で減収を記録し、伸び悩みの様相を呈しているが、スマートフォンの販売不振の影響が大きい模様である。
2017年第2四半期はフラッグシップのスマートフォンであるSamsung Galaxy S8およびSamsung Galaxy S8+がグローバルにおいて販売好調で、業績に大きく貢献した。
四半期ベースでは連結売上高、営業利益、純利益いずれも過去最高で、スマートフォン事業を担うIM (IT & Mobile Communications)部門の売上高は全体の50%弱を占めるなど、高付加価値製品であるフラッグシップのスマートフォンの売れ行きはSamsung Electronicsの全体の業績を大きく左右してきた。
ところが、2018年第2四半期は前年同期比で減収を記録し、しかもIM部門の売上高は全体の20%台まで落ち込む模様である。
さらに、IM部門の営業利益は前年同期比40%以上の減少となる見込みで、高付加価値製品であるフラッグシップのスマートフォン、すなわちSamsung Galaxy S9シリーズの販売不振が響いたとの見方が強い。
Samsung Galaxy S8シリーズは2017年4月に発売し、Samsung Galaxy S9シリーズは2018年3月に発売しており、Samsung Galaxy S9シリーズの実績の一部は2018年第1四半期に反映されているため、単純な比較は難しいが、IM部門の営業利益の急落などを考慮すると、やはりSamsung Galaxy S9シリーズは販売不振と評価するしかないとの指摘がある。
また、Samsung Galaxy S9シリーズの2018年の販売台数は2,800万台との予測が出ており、Samsung Galaxy S3シリーズ以降で最も少ない水準の見込みという。
Samsung Electronicsの子会社であるSamsung Displayの営業利益も大幅に減少したが、その要因のひとつはSamsung Galaxy S9シリーズの販売不振に伴う有機ELディスプレイの供給減少と指摘されている。
Samsung Electronicsは5年間のうちにグローバルではスマートフォンの出荷台数の占有率で30%台から20%台まで落ち、インドでは長らく維持した1位の座から陥落、巨大な市場規模を誇る中国では四半期ベースの占有率で1%未満を記録するなど、勢いを失いつつある。
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