パナソニック システムソリューションズ ジャパン、プライベートLTEネットワークシステムを開発
- 2018年11月30日
- Regional BWA
Panasonic System Solutions JapanはプライベートLTEネットワークシステムを開発したと発表した。
地域広帯域移動無線アクセスシステム(以下、地域BWA)の制度を活用した無線通信サービスを提供するプライベートLTEネットワークシステムを開発したという。
地方部などの情報格差を解消するネットワークの提供、高速かつ大容量化する需要に対応した地域ネットワークの提供、公共サービスを向上するための共通無線インフラとしての利用が可能となる。
プライベートLTEネットワークシステムは耐災害性、高セキュリティ、柔軟設計などの特徴を有する。
コア装置は集約型ではなくローカルコア化し、顧客先に設置することで災害に強い構成としたほか、災害時に運用監視センターとの回線が切断された場合でもローカル側のみで通信を継続できる。
専用のSIMカードを挿入した端末のみがプライベートLTEネットワーク内で利用できることから、極めて高いセキュリティ性を実現できるという。
SIMカード毎のQoS設定など運用に応じた優先度の制御によって、より柔軟なシステムの設計を実現する。
なお、Panasonic System Solutions Japanは北海道の自治体における農業IoTの実証実験に参加するとともに、2018年4月には公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:PLMN番号)を取得し、専用のSIMカードの発行および提供が可能となった。
プライベートLTEネットワークシステムは2019年春より商用向けに提供を開始する予定という。
将来的には地域BWAでの活用に加えて小ゾーンのsXGP方式への対応も予定しており、室内や地下空間など需要に応じたエリア設計を実現していく方針とのことである。
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