豪州で5G向け3.5GHz帯の周波数オークションが終了、4社が取得
- 2018年12月13日
- 海外携帯電話
豪州の政府機関で電気通信分野などの規制を担う豪州通信メディア庁(Australian Communications and Media Authority:ACMA)は第5世代移動通信システム(5G)向けの周波数オークションを実施した。
5G向けに3.5GHz帯の割当を実施する周波数オークションとなり、豪州通信メディア庁は周波数オークションの結果を公表している。
Dense Air Australiaが29ロットを18,492,000豪ドル(約15億714万円)、Mobile JVが131ロットを263,283,800豪ドル(約214億5,816万円)、Optus Mobileが47ロットを185,069,100豪ドル(約150億8,350万円)、Telstraが143ロットを386,008,400豪ドル(約314億5,785万円)で落札したという。
周波数オークションの対象とした350ロットすべてが落札された。
豪州では地域ごとに移動体通信向けの周波数を割当しており、350ロットはすべての地域の合計となる。
5G向け周波数のライセンスはアデレード、ブリスベン、キャンベラ、メルボルン、シドニー、パース・ロウアー・バンド、パース・アッパー・バンド、北クイーンズランド、中央クイーンズランド、北ニューサウスウェールズおよび南クイーンズランド地域、南および西ニューサウスウェールズ地域、ビクトリア地域、タスマニア、南オーストラリア地域、西オーストラリア地域で分かれている。
Dense Air Australiaはアデレードで6ロット、ブリスベンとキャンベラでそれぞれ7ロット、メルボルンとシドニーでそれぞれ1ロット、パース・ロウアー・バンドで7ロットを取得し、パース・アッパー・バンド、北クイーンズランド、中央クイーンズランド、北ニューサウスウェールズおよび南クイーンズランド地域、南および西ニューサウスウェールズ地域、ビクトリア地域、タスマニア、南オーストラリア地域、西オーストラリア地域では落札していない。
Mobile JVはアデレード、ブリスベン、キャンベラ、メルボルン、シドニーでそれぞれ12ロット、パース・ロウアー・バンドで3ロット、パース・アッパー・バンドで9ロット、北クイーンズランド、中央クイーンズランド、北ニューサウスウェールズおよび南クイーンズランド地域でそれぞれ8ロット、南および西ニューサウスウェールズ地域で6ロット、ビクトリア地域とタスマニアでそれぞれ8ロット、南オーストラリア地域で4ロット、西オーストラリア地域で9ロットを取得した。
Optus Mobileはアデレード、ブリスベン、キャンベラ、メルボルン、シドニー、パース・ロウアー・バンド、パース・アッパー・バンドでは落札せず、北クイーンズランド、中央クイーンズランド、北ニューサウスウェールズおよび南クイーンズランド地域でそれぞれ7ロット、南および西ニューサウスウェールズ地域で6ロット、ビクトリア地域とタスマニアでそれぞれ7ロット、南オーストラリア地域で6ロットを取得し、西オーストラリア地域では落札していない。
Telstraはアデレードで7ロット、ブリスベンとキャンベラでそれぞれ6ロット、メルボルンとシドニーでそれぞれ12ロット、パース・ロウアー・バンドで6ロットを取得し、パース・アッパー・バンドでは落札せず、北クイーンズランド、中央クイーンズランド、北ニューサウスウェールズおよび南クイーンズランド地域でそれぞれ10ロット、南および西ニューサウスウェールズ地域で13ロット、ビクトリア地域とタスマニアで10ロット、南オーストラリア地域で15ロット、西オーストラリア地域を16ロットを落札している。
周波数のライセンスは2020年3月から2030年12月13日まで有効となる。
なお、Dense Air Australiaは豪州で初めて移動体通信向けの周波数を取得した。
英国に本社を置くDense Airの子会社であり、Dense Airの戦略から移動体通信事業者(MNO)を顧客とした卸売専業の移動体通信事業者として事業展開する可能性がある。
Mobile JVは対等合併で合意したTPG TelecomとVodafone Hutchison Australiaの合弁会社である。
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