鴻海がインドでiPhoneの上位機種を製造へ
- 2018年12月29日
- Apple関連
台湾のFoxconn Technology Group (鴻海科技集団)はインドで米国のAppleが展開するiPhoneの上位機種を製造することが外国メディアの報道で分かった。
Foxconn Technology Groupはインドの子会社を通じて、2019年の早い時期よりiPhoneの上位機種をインドで製造すると伝えられている。
インドで製造する機種はフラッグシップのiPhone Xファミリーとのことで、具体的な機種までは断定して報じられていないが、順当にグローバルで2018年9月21日より順次発売したApple iPhone XSおよびApple iPhone XS Maxをインドで製造すると思われる。
なお、インドでは2018年9月28日にApple iPhone XSおよびApple iPhone XS Maxを発売した。
Foxconn Technology Groupはタミル・ナードゥ州のスリパーアンバッドアにある工場で製造する計画とのことで、スリパーアンバッドアに工場を保有するFoxconn Technology Group傘下でインドのFoxconn Technology (India)が製造する見込み。
これまでに、インドにおけるiPhoneの製造では台湾のWistron (緯創資通)傘下でインドのICT Service Management Solutions (India)がApple iPhone SEおよびApple iPhone 6sを製造した実績がある。
Foxconn Technology GroupはインドでiPhoneを製造した実績はなく、初めてインドでiPhoneを製造することになる。
中低価格帯のスマートフォンが中心のインド市場を考慮してICT Service Management Solutions (India)は価格を抑えたiPhoneをインドで製造したが、Foxconn Technology Groupは高価格で上位機種のiPhoneを製造する模様である。
Foxconn Technology GroupはAppleの戦略を踏まえて判断した可能性が高く、Appleはインド市場で存在感を高めるため、インド市場で上位機種の販売を強化し、インド政府が推し進めるMake in Indiaに呼応する狙いなどが考えられる。
また、インド市場向けの製造のみならず、輸出を検討している可能性も排除できない。
製造業界では米中貿易摩擦の影響を軽減するために、製造拠点を中国国外に移す動きが見られ、スマートフォンの製造ではベトナムなどが移転先の候補地としてしばしば挙げられる。
Foxconn Technology GroupとしてはAppleの戦略や米中貿易摩擦の影響の軽減を考慮し、iPhoneの上位機種をインドで製造する可能性も考えられる。
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