バングラのRobiはAxiataとTelenorの統合対象外、NTTドコモも出資
- 2019年05月08日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiata GroupとノルウェーのTelenorがアジア事業の統合に関する計画を発表しており、それを受けてAxiata Groupの子会社でバングラデシュの移動体通信事業者(MNO)であるRobi Axiataは公式声明を発表した。
Axiata GroupとTelenorはマレーシアに事業本部を置く新会社を設立してアジア事業を統合する計画で、マレーシア、タイ、ミャンマー、カンボジア、インドネシア、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、ネパールの9ヶ国で10億人の総人口をカバーし、3億の顧客を擁する東南アジアと南アジアで広域に展開するアジアでトップクラスの電気通信事業者の設立を目指すと説明していた。
なお、マレーシアに事業本部を置く新会社はAxiata GroupとTelenorの合弁会社となるが、Telenorの持分が過半を超えるため、Telenorの子会社と位置付けられる。
Robi AxiataはAxiata GroupとTelenorの発表を受けて公式声明を発表しており、Robi AxiataはAxiata GroupとTelenorのアジア事業の統合の一部ではなく、Robi Axiataには影響を与えないと明確化した。
Axiata GroupとTelenorのアジア事業の統合が完了した場合、Robi AxiataはAxiata GroupとTelenorの合弁会社を通じて管理されるのではなく、Axiata Groupが個別に管理するAxiata Groupの子会社であり続ける見込みという。
Robi AxiataはAxiata Group、インドのBharti Airtel、日本のNTT DOCOMOが出資しており、持分比率はAxiata Groupが68.7%、Bharti Airtelが25.0%、NTT DOCOMOが6.3%となっている。
Telenorはバングラデシュでは子会社のGrameenphoneを通じて移動体通信事業を展開しており、2大株主とその持分比率はTelenorが55.8%、Grameen Telecomが34.2%である。
GrameenphoneはAxiata GroupとTelenorのアジア事業の統合について公式声明などは発出していない。
なお、Axiata GroupとTelenorは早期の自主的な情報開示を選択しており、発表時点では未決定の事項が多いため、交渉が進むにつれて新たな情報開示が行われる可能性もある。
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