ワ州でミャンマー軍系Mytelが事業開始、これまで中国3社がカバー
- 2019年05月09日
- 海外携帯電話
ミャンマー(ビルマ)の移動体通信事業者(MNO)でMytelブランドを展開するTelecom International Myanmarはミャンマーのシャン州ワ自治管区で事業を開始したことが分かった。
ワ自治管区はワ州連合軍が実効支配し、ミャンマー政府の統治が及んでおらず、ワ州と称して実質的に独立状態にある。
中国の雲南省と接しており、中国語や中国人民元(CNY)が一般的に使われている。
このような状況で、ワ自治管区ではこれまでミャンマーの移動体通信事業者はカバーできておらず、雲南省から電波が届く中国のChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団:China Mobile/中国移動)、China United Network Communications (中国聯合網絡通信:China Unicom/中国聯通)、China Telecom (中国電信)が使われ、ワ自治管区で事業を行う移動体通信事業者は存在していなかった。
Telecom International Myanmarはワ州連合軍と移動体通信事業の開始に関して合意し、ミャンマー新年の2019年4月17日より正式に事業を開始しており、ワ自治管区で事業を行う最初の移動体通信事業者となった。
ほかのミャンマーの領土内と同様にMytelブランドで展開し、Mytelブランドの小売店も開設している。
Telecom International MyanmarはベトナムのViettel Group (軍隊工業通信グループ)の子会社であるViettel Global Investment、ミャンマーのMyanmar Economic Corporation (ミャンマー経済公社:MEC)の子会社であるStar High、ミャンマーのMyanmar National Telecom Holding (MNTH)が出資する合弁会社で、持分比率はそれぞれ49%、28%、23%となっている。
Viettel Groupはベトナムの政府機関でベトナム人民軍を統括する国防省(Ministry of National Defence:MOD)が所有する軍系列の国営企業で、Myanmar Economic Corporationはミャンマーの政府機関でミャンマー国軍を統括する国防省(Ministry of Defence:MOD)が所有する軍系列の国営企業である。
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