ベトナムのVsmart、ハノイ市でスマホ工場の建設を発表
- 2019年06月11日
- Android関連
ベトナムのVingroupは同社の子会社であるVinsmart research and manufactureがベトナムの首都・ハノイ市でスマートフォンなどを製造する工場を建設すると発表した。
Vinsmart research and manufactureはVsmartのブランドでスマートフォンを展開しており、工場の建設はVsmartスマートフォン工場プロジェクトとして進める計画である。
ハノイ市のホアラック地区にあるホアラック・ハイテクパークで工場を建設することが決まっており、敷地面積は15.2ヘクタールに達する。
なお、ホアラック・ハイテクパークは科学技術の振興のためにベトナムの国家プロジェクトとして設置された。
入居企業に対する優遇措置が準備されているため、ホアラック・ハイテクパークには複数の科学技術分野の企業が進出している。
ホアラック・ハイテクパークで建設する工場には近代的な製造ラインを設け、最大限に自動化された工場となる予定である。
製造ラインや検査工程は最大限の自動化を行うことで、人為的過誤の最小化、品質や精度の向上、安定した製造能力の確保を図る。
日本、ドイツ、米国の企業などから最先端の製造機械や測定機器などを調達しており、米国のQualcommから調達した最先端の測定用プラットフォームも導入する。
国際規格に厳密に準拠した最高水準の工場になると説明しており、製造するスマートフォンは最高の品質を保証できるという。
工場の建設は段階的に進める計画で、2019年8月15日に第一段階を仕上げ、2019年10月中に第二段階を仕上げる予定である。
年間製造台数は第一段階の終了時点で2,300万台、第二段階の終了時点で3,400万台とする。
最終的には2020年の初めに完成する予定で、完成時には年間製造台数は最大で1億2,500万台まで引き上げ、ベトナム国内および輸出の需要に応えられるよう整える。
まずはVinsmart research and manufactureが展開するVsmartのブランドを冠したスマートフォンの製造を行うが、ODM企業またはOEM企業として外部のブランドのスマートフォンも製造できるという。
基本的にはスマートフォンの製造が中心となるが、将来的にはスマートテレビや各種IoT機器なども製造する方針を示している。
Vinsmart research and manufactureはすでにベトナムのハイフォン市にあるディンブー・カットハイ経済区でスマートフォンを製造する工場を保有しており、ホアラック・ハイテクパークで建設する工場はVinsmart research and manufactureにとって2番目の工場となる。
なお、ディンブー・カットハイ経済区ではVingroupの子会社で完成車をVINFASTのブランドで展開するVINFAST Trading and Productionの工場が設置されたVINFAST manufacturing complexにVinsmart research and manufactureの工場も入っている。
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