VERTUが新型スマホVERTU VTL-1905を準備中、VERTUらしさ消滅
- 2019年08月11日
- Android関連
中国のVertu Telecommunications Trading (China) (緯図通信貿易(中国))製のLTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM端末「VTL-1905」が2019年7月22日付けで工業和信息化部(Ministry of Industry and Information Technology:MIIT)の認証を通過した。
工業和信息化部の認証ではVTL-1905のスペックの一部と画像が公開されている。
OSにはAndroidを採用している。
通信方式はLTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM方式に対応する。
SIMカードはデュアルSIMで、2枚のSIMカードを利用できる。
製造場所は山東省青島市と記載されている。
VTL-1905は未発表端末の型番である。
VERTUブランドを冠したスマートフォンとなる。
VTL-1905はすでに中国強制認証(China Compulsory Certification:CCCまたは3C)の認証も通過しており、製造者は中国のQingdao Intelligent&Precise Electronics (青島智動精工電子)と記されている。
Qingdao Intelligent&Precise Electronicsは青島市に本社を置く企業で、青島市に工場を保有しているため、工業和信息化部で公表された製造場所と一致する。
英国のVertu International Corporationではなく中国でQingdao Intelligent&Precise Electronicsが製造することになる。
なお、Qingdao Intelligent&Precise Electronicsは中国のQingdao Hisense Electric Holdings (青島海信電子産業控股)が中国のQingdao Hisense Communication (青島海信通信)を通じて所有する完全子会社で、Qingdao Hisense Electric Holdingsの筆頭株主は中国のHisense Group (海信集団)で持分比率は47.11%となり、Qingdao Intelligent&Precise ElectronicsはHisense Groupのグループの一角をなす関連会社と位置付けられる。
VERTUブランドの事業を立ち上げてグローバルで展開した英国のVertu Corporationは経営破綻して閉鎖を余儀なくされたが、中国ではVertu Telecommunications Trading (China)によって事業が維持されている。
Vertu Telecommunications Trading (China)はVertu Corporationの中国法人として発足したが、Vertu Corporationの経営破綻前に資本関係を解消して総代理店としてVERTUブランドを冠した製品の正規販売を継続し、Vertu Corporationの経営破綻後はVERTUブランドの事業を主導する運営主体となった。
Vertu Corporationの経営破綻後は英国で設立したVertu International Corporationが製造を担当し、HANDMADE IN ENGLANDを維持してきたが、VTL-1905は初めて英国以外で製造されるVERTUブランドの携帯端末となる見込み。
工業和信息化部では実機画像も公開されており、リアパネルは革製でVERTUブランドのロゴが入っている。
ただ、従来のVERTUブランドの携帯端末に見られる豪華なデザインではなく、VERTUらしさが完全に消滅した印象である。
公開されたデザインから、VTL-1905はQingdao Hisense Communicationが販売しているHisense U30 (HLTE720T)をベースとする可能性が高い。
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