NTTドコモ向けエリクソン製5G NR基地局が技適通過、NR Bandはn78を採用か
- 2019年08月24日
- docomo-総合
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明などを通過した機器の情報が更新された。
NTT DOCOMO向けのNR基地局「BB 6600 3239 B78C」が2019年7月22日付けでTUV Rheinland Japanを通過したことが分かった。
工事設計認証番号は005-102161。
申請者はスウェーデンのEricssonの日本法人であるEricsson Japanで、特定無線設備の種別は証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備である。
証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備は5G-NR(3.7GHz帯、4.5GHz帯)用基地局に該当するため、BB 6600 3239 B78CはEricssonが開発したNR方式の基地局と分かる。
周波数は3600.0~3700.0 MHzで認証を取得しており、総務省がNTT DOCOMOに対してNR方式向けに割当した3.7GHz帯の周波数と一致するため、NTT DOCOMO向けと考えられる。
NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の通信方式として標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入することが決まっている。
Ericssonが開発したNR方式の基地局の型式は末尾がNR Bandを示す模様で、BB 6600 3239 B78Cはn78に対応すると思われる。
3600.0~3700.0 MHzはNR Bandとしてはn77またはn78を採用できるが、NTT DOCOMOは3.7GHz帯のNR Bandとしてn78を採用する可能性が高まったと言える。
2019年8月23日までに世界で31の移動体通信事業者がNR方式を商用化しているが、そのうち米国の4社を除いて全社がn78を採用しており、NR方式の導入初期は米国を除くとn78が主流となっている。
端末調達や国際ローミングなどを考慮してn78を選択した可能性もある。
なお、TUV Rheinland Japanは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。
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