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Mate 30 5GとMate 30 Pro 5G、5G NRの通信速度はMate 20 X (5G)の半分に



中国のHuawei Technologies (華為技術)が発表したスマートフォン「HUAWEI Mate 30 5G」および「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式の通信速度が同社製のスマートフォン「HUAWEI Mate 20 X (5G)」の半分となることが分かった。

NR方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が5Gの要求条件を満たすために規定した通信方式で、周波数はNR Bandとして450 MHz~6000 MHzのFR1、24250 MHz~52600 MHzのFR2でそれぞれ定義されている。

一般的に移動体通信業界ではFR1をサブ6GHz帯、FR2をミリ波(mmWave)と呼称する。

HUAWEI Mate 30 5GおよびHUAWEI Mate 30 Pro 5GはチップセットにHuawei Technologiesの完全子会社で中国のHiSilicon Technologies (深圳市海思半導体)が開発したHUAWEI Kirin 990 5Gを搭載している。

HUAWEI Kirin 990 5GはNR方式に対応した通信モデムを統合しているが、FR1では最大で100MHz幅を利用できる。

FR1の通信速度は下り最大2.3Gbps/上り最大1.25Gbpsとなるため、FR2には非対応でFR1のみに対応するHUAWEI Mate 30 5GおよびHUAWEI Mate 30 Pro 5Gでは、NR方式の通信速度が下り最大2.3Gbps/上り最大1.25Gbpsとなる。

一方、HUAWEI Mate 20 X (5G)はチップセットにHUAWEI Kirin 980を搭載する。

HUAWEI Kirin 980はNR方式に対応した通信モデムを統合しておらず、NR方式に対応した通信モデムとしてHUAWEI Balong 5000を組み合わせる必要がある。

HUAWEI Balong 5000では最大で100MHz幅の搬送波をキャリアアグリゲーション(CA)によって2搬送波を束ね、200MHz幅まで利用できる。

200MHz幅を利用すると通信速度は下り最大4.6Gbps/上り最大2.5Gbpsとなり、FR1のみに対応するHUAWEI Mate 20 X (5G)ではNR方式の通信速度が下り最大4.6Gbps/上り最大2.5Gbpsとなる。

HUAWEI Mate 30 5GおよびHUAWEI Mate 30 Pro 5GはHUAWEI Mate 20 X (5G)よりNR方式の通信速度が半分となることが分かる。

HUAWEI Mate 30 Pro 5GをベースとしてドイツのPorsche Design GroupとコラボレーションしたPORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 30 RSもHUAWEI Mate 30 5GおよびHUAWEI Mate 30 Pro 5Gと同様である。

ただ、HUAWEI Kirin 990 5Gは通信モデムが統合されているため、HUAWEI Kirin 980とHUAWEI Balong 5000を組み合わせるより面積が小さく、消費電力も抑えられる。

ほかにHUAWEI Kirin 990 5Gはアプリケーションプロセッサの性能がHUAWEI Kirin 980より向上していることから、HUAWEI Kirin 990 5Gを採用するメリットは大きいと言える。


HUAWEI

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